舌トレって知ってますか??

2017.09.13 お知らせ

「舌は何をするところ?」と聞かれたら、何と答えますか。

味を感じるだけかと思いきや、食べたものをかむのを助けたり、のみ込んだりするときに大活躍しているのです。
この働きが鈍ると、食べることもままならなくなります。また呼吸をする上でも、大事な役割を担っています。呼吸って人にとって最も大切な営みですよね。健康な生活のカギを握るのは「舌の筋力」です。

舌の働きでまず思いつくのは、食べ物の味を感じる味覚ですが、「滑舌」「舌が回る」といった言葉から連想されるように
、声を発するときも働いています。

自覚しにくいですが、舌は「食べる」ときにも重要な働きをしています。
かむのは歯の役割だと思う人が多いかも知れませんが、ほおばった食べ物をかみやすいように歯の上に運ぶのは舌の役割です。のみ込むときにも、舌が食べ物をかたまりにまとめ、喉に押し込んでいるのです。

80歳で20本以上歯が残っている人も40%超に

二十数年前に始まった厚生労働省・日本歯科医師会などが推進し、満80歳で自分の歯を20本以上歯を残そうという「8020運動」の成果で、高齢者の残存歯数は大幅に増加し、80歳で20本以上歯が残っている人も40%くらいおられます。

しかし歯がたくさん残っているにも関わらず食べる機能が落ちてしまう人が少なくありません。舌や唇の働きの重要性に注目する必要が、あります。

舌は筋肉の塊と言えるようなもので、その筋力は加齢とともに衰えることが判っています。筋力の低下を総称してサルコペニアと呼んでいます。

サルコペニアとは、加齢や疾患により、筋肉量が減少することで、握力や下肢筋・体幹筋など全身の「筋力低下が起こること」を指します。

または、歩くスピードが遅くなる、杖や手すりが必要になるなど、「身体機能の低下が起こること」を指します

サルコペニアという用語は、Irwin Rosenbergによって生み出された造語で、ギリシャ語で筋肉を表す「sarx (sarco:サルコ)」と喪失を表す「penia(ぺニア)」を合わせた言葉です。

舌の筋肉が弱るとどうなるのでしょう?

足や腰の筋力が落ちると歩行が困難になることは皆さんよくご存じですが、舌の筋力が低下すれば、うまく食べられなくなることは意識してませんね。

普段あまり意識することのない「舌」の筋力。お腹周りの引き締めや足腰を強くするためのトレーニングは一般的ですが、舌筋を習慣的に鍛えている人は少ないのではないでしょうか?

舌の筋力の衰えは、知らず知らずのうちにお口の中の環境や顔周りに悪影響を与えて、口臭の原因になっていることも多く見られます。

そこで今回は、舌を鍛える「舌トレーニング」のやり方やその効果についてご紹介します。

舌トレーニングのすすめ!舌を鍛える効果と正しいやり方
舌トレーニングで「低位舌」を改善
本来、舌の正しい位置は舌先がスポットと呼ばれる上前歯のすぐ後ろ5mmくらいのところにあり、舌の上の部分が上顎に軽くついている状態が望ましいとされています。

しかし、舌の筋力が衰えて舌の重みを支えきれなくなると、「低位舌(ていいぜつ)」と呼ばれる舌が垂れ下がった状態になり、歯やアゴなどの顔周りの形状から呼吸法まで様々な面に悪影響を及ぼします。

この低位舌を改善できるのが、いわゆる「舌トレ」舌筋を鍛える運動である「舌トレーニング」です。

舌トレーニングには、どのような効果があるのでしょうか?

①「口臭対策」に効果的
舌トレーニングには、口臭の原因となるいくつかの問題を同時に予防・改善できる効果があります。

②歯並びの改善
舌トレーニングを行うことで、歯やアゴが正しく位置づけられ、キレイな歯並びになって口臭が発生しにくい口内環境になります。

舌筋が衰えて低位舌になると、それが原因で「凸凹の歯並び」になったり、「八重歯」や「出っ歯」になったりします。さらに、下アゴや下前歯をおしだ「受け口」になることも。

歯並びが悪い状態では、食べかすや歯垢などの汚れがお口の中に溜まりやすくなるので、歯磨きなどのオーラルケアを怠っていなくても口臭が発生しやすくなります。

③口呼吸の改善
低位舌になると、気道が狭くなるなどの理由から口呼吸になります。口呼吸は、唾液が蒸発しやすくなって乾燥による口臭がひどくなるばかりか、ドライマウスや虫歯などのお口の病気を引き起こす原因にもなります。

さらに、口呼吸をしていると、外気を直接吸い込むために風邪を引きやすくなったり、体の免疫力が低下したりする恐れもあるので、舌を鍛えることは、口臭対策に加えて、お口やカラダの健康維持にも繋がるトレーニングと言えます。

④舌苔の予防
舌が垂れ下がった状態では、舌と上アゴが擦れる機会が減ってしまうために、舌に汚れが残りやすくなります。これは、舌の表面を白く苔状に覆う「舌苔(ぜったい)」を増やすことに繋がり、強烈な口臭の原因になります。

舌トレーニングで舌を鍛えると、舌を本来の位置にキープできるようになるので、自然と汚れが取り除かれて舌苔の過剰発生を抑えることができます。

⑤唾液分泌の促進
唾液には、口腔内の潤いを保ち乾燥を防ぐ効果に加えて、自浄作用や殺菌・抗菌作用、中和作用などの「お口の中を清潔に保つ」ための様々な効果があります。そのため、口呼吸やストレス、病気などによって唾液量が低下してしまうと、口内環境が悪化して口臭や虫歯・歯周病などを引き起こす原因になります。

舌トレーニングは舌を積極的に動かす運動なので、お口周りが刺激されて唾液分泌が促進されます。豊富な唾液は、口臭を抑えるだけでなく、口腔内の汚れを洗い流してくれるので、食べかすの除去や舌苔の予防などにも効果的です。

舌トレーニングの方法にはどんなものがあるのでしょう?

舌の筋力には個人差がありますので、今回は3種類のトレーニング方法をご紹介します。

ガムを使った舌トレーニング

オープンアンドクローズ

あいうべ体操


福岡のみらいクリニックの今井一彰先生が開発したトレーニングです。
簡単で続けると恐るべき効果が得られます。
あいうべ体操は、舌筋に加えて口輪筋などの「表情筋」も鍛えることができるので、お口周り全体の衰えを改善できます。

とくに、口呼吸を治す方法として効果的ですので、鼻呼吸へと改善したい方はぜひ試してみて下さい。舌トレーニングは、舌への負荷が大きいほど舌筋が鍛えられ効果は高くなります。しかし、慣れない間はアゴや舌に痛みを感じる場合もあるため、自分の筋力に合った方法で「無理のない範囲」で取り組むことをおすすめします。

 

また、舌トレは口臭対策だけでなく、「滑舌」を良くしたり、「いびき」を改善したりする効果もあります。さらには、「小顔」や「ほうれい線」、「二重アゴ」などにも効くと言われており、美容面でも効果的なトレーニング方法ですので、ぜひこの機会に取り組まれてみてはいかがでしょうか。

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