大阪市阿倍野区西田辺にある歯科 審美治療・矯正治療なら いえさき歯科へ

歯科Q&A

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Q
歯並びや嚙み合わせのよしあしは遺伝しますか。
A

かなりの確率で遺伝します。しかし、遺伝だからといって治しにくいということはありませんから、四~七歳を過ぎたら治療を開始しましょう。

親兄弟や親類の人々と顔や体型が似るように、歯並びや嚙み合わせも遺伝します。しかし治療することは可能ですから、あきらめないでください。そもそも何の欠点のない人のほうが少ないのが世の常ですから、治療で治せるものなら幸いという考え方もできます。

上の歯列より下の歯が前や横に出ている場合(受け口)は、顎の変形的な発育になってしまうので、四歳を過ぎたら治療を開始しましょう。一般的な歯並びや嚙み合わせの矯正いついても、「不正咬合の予防」という観点から。六~七歳になったら治療を始めるとよいでしょう。

ただし、覚えておかなければならないことは、矯正治療を受けてきれいな嚙み合わせになった場合でも、また、その次の世代には遺伝的な顎の問題や歯並びはまた出てくる可能性があるということです。一重まぶたの人が二重まぶたに整形しても、子どもは一重まぶたになるのと同じです。

Q
インビザラインができない場合があるのですか?
A

歯や歯茎また顎関節に何らかの異常や病気がある場合は、矯正治療前にすべて治療して治しておく必要があります。小さくても虫歯があると、インビザラインのアライナーと言われる装置を一日20時間以上入れているので、虫歯菌が繁殖しやすくなるため短期間でもすぐに大きくなることがあります。また、歯周病があると同じ理由で、歯垢が溜まり悪化することも考えられます。また、重度の歯周病であれば矯正治療を行うことで歯が抜けるおそれもあるくらいです。顎関節症がある場合は、そのままで歯を動かすことで、症状を増悪させ、顎が痛くなったり、口が開かなくなったすることがありますので、そちらも前もって治しておく必要があります。
歯の数が少なすぎたり、咬合力が強すぎたりなど、場合によってインビザラインだけでは矯正が難しいなどもまれにありますので、まずはご相談ください。

Q
インビザラインの場合、歯が動く時に痛みはありますか?
A

インビザラインの場合、素材がプラスチックで動かす量も1回0.25mmでワイヤーに比べかなり弱い力しかかからないため、痛みは少なくなっています。最初の3日間は、違和感は強いと思われますが、個人差や性差があるので、一概のどうとお伝えしにくいところですが、女性は一般に痛みに強く女性はあまり心配されることないか思います。
逆に、インビザラインを始めた女性の患者さんに「こんなに痛くないのに本当に効果があるのですか?」というお言葉も良く耳にします。いえさき歯科でも120人以上の患者さんの中で痛いと表現されたのは、たった2名だけでした。

治療中の痛みは、ほぼないと考えていただいても良いと思われます。

 

Q
成人になってからでも矯正治療はできますか。
A

患者さんの条件にもよりますが、歯を支える組織がしっかりしていれば、何歳になっても矯正できます。いえさき歯科での矯正治療の最高齢は73歳の女性です。

歯は何歳になっても動きます。大人でも若い人は、当然治療できますし、歯並びや噛み合わせが悪くて、矯正しなくてはならない場合も多いのです。最近では中高年でも矯正をする人がどんどんふえてきています。実際、いえさき歯科でも、長年矯正したいと思っていたが、機会に恵まれずに今になった今回ぜひ矯正したいと言って来られる三十代、四十代の女性も、たくさんおられます。こういった方々は、メインは歯並びを綺麗に整えたいと言う希望ですが、直感として体に不調があるのは、歯並びが悪いせいではないかと、考えている人が多いのが特徴です。この方たちに限らず、成人で矯正を始めたいと考える患者さんは、口腔と健康の関係を体験的によく理解しているので治療に対して協力的な方が多く、治療効果もペースアップします。大人の矯正の場合は、年齢若いことよりも、歯を支える組織(歯茎や歯槽骨)がどれだけしっかりしているか、根が骨に植わっている歯がどのくらいあるのかなどが問題になります。逆に年齢が若くても、歯周病で歯がグラグラしている人、虫歯のリスクが高い人などは矯正はむずかしいといえます。また、口の中に人工的な修復物(ブリッジやかぶせ物)がある場合は、今までのものは不正な咬合のときに合わせて入れたものですから、歯を正しい位置へ動かした後、新しい歯並びに合う修復物を入れ替えなければなりません。大人の矯正の最後の仕上げは、保定装置という仕上げの矯正器具を一定期間つけたり、冠やブリッジを正しい位置に入れて、正しい噛み合わせを作って、完了となります。

Q
矯正治療はどんな場合にするの?
A

矯正治療が必要なのは、まず歯並びや咬み合わせのよくない人です。

①叢生(そうせい):乱ぐい歯、八重歯など、歯が重なってならんでいたり、一部の歯が歯列の外に飛び出している状態。

②上顎前突(じょうがくぜんとう):出っ歯、上のアゴや前歯が前に出ていて唇が閉じにくい状態

③反対咬合:うけ口、下のアゴや前歯が上の前歯より前に出ている状態。

④開咬:奥歯でかんでも前歯がかみ合わない状態。

⑤過蓋咬合(かがいこうごう):下の前歯が上の前歯に隠れてしまうほどかみ合わせが深い状態。

⑥空隙歯列(くうげきしれつ):すきっ歯、歯と歯の間にすきまがある状態。

⑦顎変形症(がくへんけいしょう):手術が必要とされるほど上下のアゴが極端にズレていたり、変形している状態。

⑧先天異常による不正咬合:唇顎口蓋裂など。

⑨その他 かみ合わせが不安定なもの・顎関節症に関連するもの

などと歯科医師会はじめいろいろなサイトで紹介されています。

しかし、それだけではありません。

一見歯並びや咬み合わせに異常がないように見受けられても、

隠れ歯列不正や隠れ咬み合わせ不良の方も存在します。

舌の筋力のない人で、そのためにいろいろな不定愁訴を持つ場合などがそれにあたります。治療しないと健康的な日常生活が送れなくなることもあります。

人間だけでなく動物の多くは、食物を「嚙む」ことで生命を維持しています。したがってよく嚙める口を持つ人は健康です。長生きするのは良く嚙める人ですし、歯のなくなったライオンは、生きていられない事実でもこのことは証明されています。

食物がまだ食べられない赤ちゃんはお母さんのおっぱいを飲みます。実はこれも単に栄養をとるという意味だけではありません。舌を巧みに使って、乳首を舌で包み込み、そして乳首をしごくことで、おっぱいを吸うというたいへん複雑な運動をし、酸素を体にとり込むためにも舌の筋肉を鍛えているのです。

人間は生まれたときから母乳を吸いつづけます、それをまた飲み続ける行為を行い、歯が生えると同時に嚙むようになります。、そして分泌された唾液を飲むことを覚え、飲みつづけるの行為に移行していきます。これによって生まれてすぐは舌の先のほうの筋肉を作り、成長に従って徐々に舌の奥(舌根部)の筋肉を作っているのです。

ここで、見逃してはならないのが、「唾液」です。ご存じのように、唾液には消化酵素が含まれています。若返りのホルモンといわれるパロチンという物質も含まれています。唾液は健康のための調味料と言われています。これらを含む唾液を必要なだけ出すためには、「きちんとした嚙み合わせを持つ歯」と「しっかりした顎」と「筋肉のある舌」の三本柱が必要なのです。この三本柱のどれか一つにでも異常があったら、必要な量の唾液の分泌は望めません。

また、唾液を飲み込むときは、自然の、「飲む運動」の前後に小さく呼吸の動作が伴って、酸素のとり込みも行われています。飲む運動は、実は体の運動不足も補っているのです。つまり、矯正治療は、食物を嚙み、酸素をとり込む(摂食と嚥下と呼吸)という生命維持の手段そのものを矯正することにほんとうの目的があるのです。

ストレス社会である現代にはいろいろな不定愁訴がありますが、ストレスと胃はたいへん密接な関係にあります。たとえ胃が痛むようなストレスにさらされても、健康の調味料=唾液が十分に出ていれば乗り越えることができるでしょう。

「歯」「顎」「舌」は、専門用語では口腔と言いますが、口腔は消化器の一部です。胃が悪ければ胃薬を飲むのに、どうして口腔の治療はすぐにしようとしないのでしょうか。

さらに呼吸への影響から、体が酸素不足に陥っている場合もあります。もっと口腔を見直し、大切にしましょう。口は内臓の入り口であり、人間関係の窓口でもありますので口をいつもケアし大切にすることで、QOLが向上すること間違いなしです。