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いえさき先生のコラム

コラム

口は、体の入り口です。

目次

目が心の窓と考えられているように、口は体の入り口です。
口の中をみるとその人の健康状態がとてもよくわかります。
虫歯、赤くはれた歯茎、後退して出血している歯肉、口臭、舌の変色、黄みを帯びた歯、こびりついた歯垢や歯石、歯科充填物、欠損歯などは、全てその人の健康状態を反映しています。
口は、消化菅の一部です。くちの中を見るということは、腸管全体の状態が、現れている部分を見るということです。口が健康であれば腸も元気です。歯や歯ぐきが悪くなっていれば、体の状態は悪化して行きます。
口は、糖尿病、麻疹、白血病、梅毒、AIDS、過食症、過敏性大腸症候群、がんなど、疾患の証拠を示していることがあります。
口腔内に生息する細菌やその他の微生物は、私たちの健康に影響を与えます。また、細菌も、その人の健康状態の影響を受けます。
疾患が、ある場合、その疾患は、くちの周囲、舌、喉で増殖する細菌のタイプに関わってきます。こうした細菌が、血流に入り込むと、体全体に大きな打撃を与えることがあります。体の入り口である口腔が不潔で病気だらけだったら、お口の中の悪い細菌が血管などを通って全身に広がり、体に悪影響を及ぼしていることは近頃明らかだと云われています。皆さんは「歯周病」という病気をご存知ですか? 歯周病は、歯と歯ぐきの境目にたまる「歯周病菌」が歯ぐきに炎症を起こし、歯の周りの組織を壊していく細菌感染症です。歯周病は初期の段階では痛みなどの自覚症状はありませんが、症状が進行すると歯を支える骨を溶かし、やがて歯が抜けてしまうのです。実はこの歯周病は、日本人が歯を失う原因の第一位となっています。また、様々な病気とも深く関係しているのです。

さて歯周病と関係のある病気にはどのようなものがあるのでしょうか?

1.糖尿病

実は“歯周病は糖尿病の合併症”の一つ”と言われています。歯周病菌から出る毒素

が口の中の血管を通って体内に入り込むと、すい臓から分泌されるインスリンが働きにくく

なって、糠尿病を悪化させる可能性があります。反対に、糖尿病の患者さんが歯周病を治すと、

インスリンの働きが良くなって血糖値が下がったという報告もあるため、糖尿病予防のために

積極的に歯周病予防を心がけて下さいね。

2.心臓血管疾患

歯周病の人は“心筋梗塞のリスクも高い”ことがわかっています。歯周病ではない人に比

べ、2~3倍も発症するリスクが高いことが報告されています。

これは、歯周病が悪化すると歯周病菌が血管を通して全身に広がり、心臓の血管にも影響を及

ぼすためと考えられています。

その他にも、「低体重児出産」「呼吸器系疾患」「消化器系疾患」「骨粗しょう症」とも関連があることがわかっています。

歯周病は“世界で最も患者数の多い感染症”です。

歯周病は自覚症状(痛み等)のないまま進行し、気づいた時にはかなり重症になっていることがあります。

一度に何本も歯を失ってしまう人もいらっしゃいます。

自覚なく進行することから、おロの中の『サイレント・キラー(静かな殺人者)』とも呼ばれているのです。

現代人を悩ませる病気は数々ありますが、世界で最も患者数の多い感染症が、実はこの歯周病です。

日本では30歳以上の人で、実に8割以上が歯周病、あるいはその予備軍と言われています。

“歯周病のサイン”見逃さないで

以下のチェックポイントであなたの“歯周病危険度”を診断してみましょう。

□歯ぐきが赤く腫れてブヨブヨする

□かみ合わせが悪くなった

□口臭がある、親しい人に言われることがある

□歯と歯の間に、食べ物がよくはさまる

□歯が抜けてもそのままにしている

□冷たい水を口に含むと、歯や歯ぐきがしみる

□歯ぐきが下がり、以前よりも歯が長くなったように感じる

□歯がグラつき、食べ物がよく噛めない

□歯ぐきから臭い膿みが出ることがある

 

“1個”でも当てはまるものがあったら歯周病のサインです。お早目に歯科医院で検診を受けましょう。

体の健康を維持するためにも、お□の健康状態のチェックは、とても大切です。

人間の口の中には約700種類の細菌が存在すると言われています。また、歯垢1㎎中には1億個以上もの細菌が存在しているのです。

歯垢は粘着性があって歯に強くくっ付いているため、毎日の歯みがきで歯垢をしっかり取ることを心がけて下さいね。

 

この記事のお問い合わせ先:

阿倍野区西田辺のいえさき歯科

電話06-6624-4500