いえさき先生のコラム

こどもの口腔機能を発達させるための私の考え方

2018.11.06

超高齢化社会が、訪れ老化に対する研究が近年深まりました。
これまでは、意識されることがなかった口腔機能が、広く注目されるようになり、
脚光を浴びるようになりました。
口腔機能は、栄養の摂取と呼吸による生命維持と言葉発することと表情を作ることによる
社会の中でのコミュニケーションを司ることからも、
口腔には人間として生きるすべての働きが集中していると言っても過言ではないのです。
ところが、これまで口腔機能は、広く一般に知られることもありませんでした。
その理由としては、口腔機能の多様性が、あると考えられます。
口腔は、全身で最も多様な機能を持つことから機能が互いに関連し複雑なシステムを持っています。
そのため、どうしても単一の機能を取り出して考えてしまう。
今も、咀嚼 嚥下機能と呼吸や発語機能は、切り離して考えることが多いです。
しかし、単一の機能系を取り出して写し取ることをしてもしても、
その発現機構の一部しか明確に理解出来ないために口腔機能の全体像をとらえることは難しいと思われます。

また、鼻咽腔と口腔の構造の複雑さも関係していると考えられる。
咽頭腔が、鼻腔と口腔の共通の通路であることから口腔機能は、切り換えによりそれぞれの機能が発揮されるのですが、
その切り換えのメカニズムがふくざつでとても理解しにくい。
それに加えて、口腔機能と顎顔面や口腔形態 構造との因果関係の複雑さに影響し合いながら変化する。
ところが、歯科臨床では歯の崩壊や欠損などの形態回復を行うことで機能回復も実現し、
ひいては栄養が、担保されると考え形態回復を優先して来ました。
実際にそうなのですが、その人それぞれの形態が持っていた機能以上に回復されることはありません。
形態回復の結果、リハビリとしての機能回復が、必ず実現すると考えてきた結果ですね。
近い将来、こうしたリハビリ的な考え方から個々の口腔機能ぼ質をさらに高めるハビリ的な考え方と対応が求められると予想されます。
それを実現するには、出生直後から始まる口腔機能発達のメカニズムとプロセスを十分に理解し口腔機能の獲得を実践する必要があります。
そして、出生から乳幼児期および学童期を通じて正常に逞しく口腔機能の発達を重ねることにより
質の高い口腔機能をもった子供を育てなければならないと考えております。

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