iTeroエレメント2
iTeroエレメント2とは?
- 米国アラインテクノロジー社が開発した、光学印象口腔内スキャナー&システムです。
- iTeroエレメント2は、スタイリッシュでスリムな21.5インチのモニターが導入され、高解像度の画像データを高速処理し、短時間の口腔内スキャンが可能になりました。
- iTero element2では、お口の中をスキャンすることでスキャンしたデータを3次元化し、歯科矯正装置(インビザライン)の型取りの精度を上げるだけでなく、歯の被せなどの補てつ物の作製、歯科模型の設計及び、製造に使用できます。
- インビザライン矯正では治療前後をシミュレーションすることができます。治療後の歯並びがどんなふうになるのか?と画像があることでイメージがつきやすく、より安心して矯正治療ができます。
治療の流れ
-
Step01先端カバー取り付け
口腔内スキャナー先端のカバーを取り付ける。iTeroエレメント2では衛生のためにスキャン専用の先端カバーを取り付けます。カバーは患者様1人1つ使い捨てですのでご安心下さい。
-
Step02乾燥
お口の中を乾燥させます。
iTeroエレメント2では以前までのシリコン印象による歯型採りの不快感は無いです。お口の中には唾がありますので、精密にスキャンするために唾を綿でぬぐい、お口の中を乾燥させます。 -
Step03スキャン開始
スキャンを開始していきます。
今までのシリコン印象での歯型採りは型取りのトレーを合わせたりしなければならなかったのですが、すぐにスキャンを開始することができます。
下の歯からスキャナーをお口の中に入れて、噛む面、歯の裏側、歯の表側と順番にスキャナーを当ててスキャンしていきます。 -
Step04上の歯のスキャン
下の歯のスキャン後に上の歯のスキャンを行います。上の歯も同じように噛む面、歯の裏側、歯の表側と順番にスキャナーを当ててスキャンをしていきます。
-
Step05噛み合わせのスキャン
上下のスキャン、スキャンの確認ができたら、次は噛み合わせのスキャンを行います。
噛み合わせは今の噛み位置を確認し、歯をかみ合わせた状態でスキャンします。 -
Step06スキャンデータ再確認
スキャンデータの保存前にもう一度再確認を行います。
ここではスキャンが不鮮明な部分がより詳細にわかりますので、再確認して、不鮮明な部分だけの再スキャンをします。 -
Step07データ保存
スキャンが全て終了しましたら、すぐにiTeroの専用クラウドサーバーに保存します。
-
Step08インビザラインアウトカムシュミレーター
スキャン後はインビザラインアウトカムシュミレーターで矯正前と矯正後の治療イメージをすぐに作成することができます。
iTeroエレメント2特徴まとめ
-
iTeroエレメント2では全てのスキャンに最短15分から30分でスキャンできます。
-
以前の歯型採りの不快感がなく、おう吐反射の強い方でも精密なデータをとることができます。
-
アウトカムシュミレーターですぐに矯正治療前後の状態が確認できます。
シリコン印象採得の治療手法
-
Step01歯型を採るトレーを合わせる
まず、インビザラインの歯型を採る際に、インビザライン社指定のトレーをお口のサイズで合うものを確認します。
-
Step02お口の中を乾燥させる(防湿)
精密に歯型を採る際に使われるシリコン印象材は材料の特性上、唾液(つば)や血液とあまりなじみません。親水性の高いハイドロコロイド系のアルジネート印象材や寒天印象材に比べると、水分により歯型の精密さが影響されます。ですので、歯型を採る間際までお口を乾燥させる必要があります。
-
Step03歯型を採る
トレーに材料を盛り付けて歯に圧接し歯型をとります。歯型の材料が固まるまでは約3分間鼻呼吸し固まるまで待ちます。
-
Step04撤去
固まったのが確認できたら外します。 撤去時は型が歪まないように慎重に外します。
-
Step05上と下で分けて2回採得
上下2回に分けて歯型を採得します。1回で綺麗な歯型がとれたら2回で終わることができますが何回か採り直しをすることもあります。
-
Step06噛み合わせを採る
歯型だけではなく、噛み合わせの型も採る必要があります。噛み合わせの型もシリコン材料で採ります。固まるまで1分ほど待ちます。
-
Step07アルジネート印象採得
シリコンの型を採った後はシリコンの歪みや精密に採れてない可能性を考慮して、別の種類の型取り材である、アルジネート印象も採得することもあります。これも上下2回に分けてとります。
-
Step08インビザライン社へ提出
歯型が採れましたらすぐに梱包し、海外のインビザライン社に提出します。歯型の他、治療計画を作成するための写真やレントゲンデータも送ります。治療計画が出来上がるまでは約2週間かかります。稀に、歯型が精密に採れてなかった場合はもう一度歯型を採る必要があります。噛み合わせも採り直すこともあります。
-
Step093D治療計画の確認
治療計画ができあがりましたら、患者様に確認していただきます。治療計画が良ければ、その場で承認して頂き、アライナー作製に入ります。ここではまだインビザライン矯正アライナーはできあがっていません。治療計画を作製し直す場合はアライナー作製に更に時間がかかることがあります。
-
Step10インビザライン治療開始
カスタマイズされたアライナーが製造され、クリニックに出荷されます。
インビザラインアライナーが届きましたら治療開始です。アライナーを患者様にお渡しします。
ここまででスムーズに進んでいても歯型採りから治療開始まで約1ヶ月弱の期間がかかることがあります。