大阪市阿倍野区西田辺にある歯科 審美治療・矯正治療なら いえさき歯科へ

いえさき先生のコラム

コラム

隠れ酸欠って!!!

コロナ渦の中、マスクを着けている時間が長いため、「隠れ酸欠」になっている人が急増しています。
「隠れ酸欠」は様々な体の不調さらには免疫力低下など恐ろしいことにつながります。
ですが、このコロナ渦の中の新しい生活様式を続けていかなければならず、これからも我々は「隠れ酸欠」と向き合っていかざる終えません。
そこで「隠れ酸欠の原因」について考えてみたいと思います。
新型コロナウイルス感染症の流行は、現在いまだ終息していません。疲れやすい、目がかすむ、頭痛がする、朝起きるのがつらい、動悸がする…。最近、このような症状が見られたら、それらは体内の「酸素不足」が原因かもしれません。
コロナ禍で、私たちは長期間にわたって強い精神的ストレスにさらされつづけています。ストレスがあると、私たちはストレスから身を守ろうと無意識に背中を丸めることが多くなりますし、また、自律神経のうちの「交感神経」も優位に働きます。交感神経が優位になると呼吸が浅くなるので、酸素を十分にとりこめなくなり、全身が軽い酸素不足におちいってしまうのです。
「隠れ酸欠」が免疫力を低下させる!
昨今のマスク生活と、リモートワークによるねこ背姿勢などから、呼吸が浅くなっている人が急増しています。 呼吸が浅いと心身に多くの悪い症状が現れます。
呼吸が浅くなることで体にどんな影響が出るのかについてハーバード大学医学部内科客員教授で医師・医学博士 の根来秀行先生が、ネット上で述べられていたことを引用させていただきます。
さてちゃんと呼吸ができないと、何が問題なのでしょうか?
① だるさや疲れがとれにくい
体の細胞内にあるミトコンドリアというところに酸素が届かず、エネルギー産生が低下し、だるさや疲れが発生することがまず考えられます。

② 肩コリや腰痛が生じやすい
筋肉の細胞内で酸欠が起きると、肩コリや腰痛などが起きやすくなります。

③ 免疫力が下がる
交感神経優位で血管が縮こまることで血流が悪くなり、免疫細胞が全身に届かず免疫力が低下します。

④ 集中力が低下する
脳の細胞で酸欠が起きると、集中力が低下したり、頭の回転が鈍くなる。

呼吸が浅いと二酸化炭素が不足し、細胞が酸欠状態に

最近のコロナ禍により、今まで以上に呼吸が浅くなっている人が増えていると根来先生が述べておられます。

「マスクをしていると吸い込む酸素の量が下がって息苦しくなるので、これをカバーしようと呼吸回数が増え、呼吸が浅くなりがち。また、リモートワーク続きでパソコンに向かう時間が増え、ねこ背ぎみの人が多いですが、ねこ背だと気道が狭くなっておなかが圧迫され、横隔膜が動きづらくなるので呼吸が浅くなるのです」

では、呼吸が浅いとどういう問題が起きるのだろう? そこでまず知っておきたいのが呼吸の仕組みですね。

「呼吸というと息を吸って吐く“肺呼吸”だけをイメージすると思います。これは外呼吸とも呼ばれる呼吸ですが、実はもうひとつ、内呼吸とも呼ばれる“細胞呼吸”があります。肺呼吸で取り込んだ酸素は、気管や肺胞などを通して毛細血管に取り込まれ、赤血球のヘモグロビンに引っ付いて細胞に運ばれます。細胞に着くとヘモグロビンは酸素を手放し、ミトコンドリアに渡します。このとき酸素を切り離すのが二酸化炭素の役目で、これにより酸素がミトコンドリアに届きます。これが細胞呼吸です。この2つの呼吸によってミトコンドリアはエネルギーを生み出し、体は正しく働くのです」
「安静時の大人の1回換気量(1回の呼吸で吸ったり吐いたりする量)は平均500ml。そのうちガス交換されない死腔量を引いた350mlが実際にガス交換される肺胞換気量。浅い呼吸と深い呼吸の肺胞換気量の差は1回750ml、1分間だと約2Lの差があるのです。」

問題なのは呼吸が浅いと、この細胞呼吸がうまくいかなくなる点。

「1回呼吸をすると、吸気の125倍の二酸化炭素が吐き出されます。呼吸が浅くなると呼吸の回数が増え、吐き出す二酸化炭素がさらに増えて血中の二酸化炭素の濃度が減ります。すると細胞でヘモグロビンから酸素がうまく切り離されず、ミトコンドリアに届かないため酸欠状態に。その結果、エネルギー産生が低下してだるさや疲れが生じたり、筋肉細胞で酸欠が起きると肩コリや腰痛が起きたり、脳で酸欠が起きると集中力が低下したりといった問題が起きます」

酸素を運ぶヘモグロビンが細胞に到着したとき、酸素を切り離す役割をするのが二酸化炭素。呼吸が浅いと血中の二酸化炭素が不足し、ヘモグロビンから酸素がうまく切り離されず、ミトコンドリアに届かないため酸欠になるわけです。

また、自律神経にも影響がみられます。

「呼吸が浅いと自律神経のうちの体を緊張・興奮モードにする交感神経が優位になります。すると血流が悪くなるため、肩コリや頭痛、冷えなどが起きたり、免疫細胞が体の隅々に届かず免疫力の低下も招きます」

呼吸をちゃんとすることが、人間の体にとってとても大切なことがよくわかりましたね。
いえさき歯科は、歯科医院ですが、患者さんに呼吸と嚥下についてよくお話をします。詳しくお知りになりたい方は、気軽に私にお尋ねください。

 

お問い合わせ先

地下鉄西田辺駅より徒歩3分のいえさき歯科

06-6624-4500

いえさき歯科公式HP