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いえさき先生のコラム

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毎日の習慣が美しい歯と顔をつくる

噛めば解消!たるみ顔・ぼんやり顔

歯は色々な仕事をしていますが、その1番はワニやライオンなどで分かるように生き物を捕らえること、次に咀嚼(かみ砕きすりつぶして飲み込む準備をすること)です。ヒトでは、口で生き物を捕らえることはありませんから、咀嚼が口の1番の仕事になります。その時に使うのが全身の筋肉です。筋肉は使わないとどんどんやせ細っていきます。逆にしっかり使うと、筋肉は引き締まり必要に応じて太くなります。当然、周囲の血流もよくなります。

それが健康的な顔を作るのだと思います。逆に顔の筋肉を十分に使わないと、ほおがこけたり、ぽかんと開いた口になったり、ほおが緩んでぽっちゃりしすぎたりほおが垂れたりして、ボンヤリとした顔になります。

顔の筋肉は食べるときに使うだけではあり褪せん。他の動物に比べ、ヒトの顔は表情豊かです。欧米人から見ると無表情と言われる日本人でも、泣き笑いや気分が顔に出ますよね。食事に要する時間なんてしれていますから、それ以外の時間に何をするか、どのように使うかで将来が変わってきます。

使わない筋肉は細るだけでなく、重力によって下方へ垂れてきます。ほおが垂れたり二重あごになったり、下腹部が出っ張ってくるのも筋肉の弱りと重力のせいです。内臓の重さに腹筋などの骨格筋が負けているのです。

また、片方ばかりで噛んでいると、筋肉の厚みの左右差が容易に出てきます。さらに続くと、骨の形に影響が出てきて改善が困難になってしまいます。口や体の誤った使い方は弱い体を作るので、十分に気をつけたいものです。

口をしっかり使うことは顔をつややかにします。口をきちんと閉じていないと、とんでもないことになります。口や体の特性や、私の臨床経験から順を追って解説していきたいと思います。

かばんで顎がずれてくる!

新学期が始まると、ピカピカのランドセルや新しい手さげかばんを持った学生さんをよく見かけます。でも、そこには健康をむしばむ危険性も潜んでいます。

歯科で扱う病気のひとつに顎関節症があります。顎関節は耳の穴の少し前にあって、指を当てて口を開け閉めするとへこむなど動きがわかる場所です。

口を開け閉めするとき、音がする、関節や周囲が痛い、あごがスムーズに動かないなどがその症状です。似たものに習慣的な顎関節脱臼(あごが外れる)があります。獅子舞のように口をまっすぐ開け閉めすることができない(少しでも左右へずれる)ような軽い症状の人を含めると、成人の半数以上に異常所見が認められるという報告もあります。

そんな症状のほとんどでは、左右の顎関節の動きが違ってきています。左右のあごの使い方、つまり関節にかかる負荷の左右差が原因となっているようです。若い女性に多いのですが、中学生も珍しくありません。

日常の動作から考えると、ランドセルから手さげかばんに変わることが影響しているのではないでしょうか。骨格が十分にできていない時期に偏った負荷を加えると、骨の連結部である関節に負担が集中します。体が十分にできていない子供が、重たいものを持ったり、長時間歩いたりすることは、不規則な生活や睡眠不足と同様に好ましくありません。

また、女性は筋力が弱いので、骨や関節の抵抗力が弱くて当たりまえです。骨格のしっかりした男性でも体に極端な左右差があると抵抗力が低下し、重たいものを持つなど無理をしたときに弱い側が負けて、腰痛やひざ痛などいろいろな障害が出やすくなるようです。

習慣的に同じ片方の手ばかりで荷物を持っていると、両側の肩の高さが違ったり頭が傾いたり、片側の奥歯でばかり食いしばるようになるようです。このような状態は、体の姿勢を保つ筋肉の左右差ともなります。このままでは体を休めるときにも背筋が伸びず、寝るときも弓状になってしまうので上を向いて寝られなくなってしまいます。

ショルダーバックも同じように左右差を作ります。肩ひもが滑り落ちないようにするため、ベルトが乗る肩を反対側より高く上げようとするからです。片方の肩にばかり荷物を担ぐのも同じです。

なで肩でショルダーバッグが苦手な方もいらっしゃるようですが、肩が前方へ出ていて十分に胸を張れていないのではないでしょうか。さらに体にねじれも起こります。丸くなっての睡眠、横向きの寝相でも肩の形が変わりそうです。胸を張って大きく息をして胸を左右に広げましょう。

ランドセルを背負う小学生では、頭だけが前方へ飛び出した子を見かけます。横から見て、首や顎が極端に前方へ飛び出しているのは好ましくありません。顎を引いた姿勢を心がけましょう。

重いお荷物は左右に分ける、ショルダーバックはたすきがけにするなど工夫をしましょう。出来ないときは、手や肩を左右交互に使いましょう。寝る前に軽い体操をして体をほぐし上を向いて寝ることで、体の左右差が軽減されそうです。

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