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いえさき先生のコラム

予防歯科歯周病

歯周病予防は、食後の歯磨きと定期的なメインテナンスが欠かせません。

20歳以上の日本人の80%以上が、歯周病に罹患していると言われています。

最初は痛みなどの自覚症状もほとんどないことから、サイレントディジーズ(静かなる病気)とも呼ばれています。歯が浮いたり動いたり、歯肉からの出血などで自覚したときはすでに中程度まで進行していることも多いのです。

では、どのようにして歯周病になるのでしょうか?

まず、歯周病菌が口の中の食べ残しを餌にして増殖し、ネバネバした分泌物を出して歯の周りをヌルヌルの状態にします。このヌルヌルに食べ残しが付着し、さらにそれを食べた歯周病菌が増殖してネバネバを出すというパターンを繰り返すことによって、歯磨きではなかなか取れにくいヌルヌルの帯(バイオフィルム)を作ります。簡単にいうと台所の三角コーナーの裏のようなヌルヌルの状況です。このバイオフィルムは、やがて歯石となっていきます。

そして遂には、増殖した歯周病菌が毒素を出してあごの骨を溶かしてしまいます。

骨が溶けてできた隙間に歯周病菌が侵入し、さらに骨を溶かして深部へと進行し続け、最後には歯をグラグラにして抜け落ちさせてしまうのです。

毎日の食後の歯磨きでしっかりと汚れを落とすことが大切ですが、一度できてしまったバイオフィルムや歯石は、日常の歯みがきでは簡単に取ることができませんので、歯科医院で専用の器具を使用して丁寧にはがし取らなければなりません。このため、3~4ヶ月毎の歯科医院での定期的なメインテナンスがとても重要なのです。

むし歯同様、歯周病の予防には毎日の歯磨き(セルフケア)に加えて、歯科医院での汚れや歯石の除去(プロフェッショナルケア)が最も大切と言えます。

この記事のお問合せ先:大阪市阿倍野区西田辺のいえさき歯科

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