いえさき先生のコラム
ホワイトニング後のケア用品
ホワイトニング前後に有効なプロフェッショナルケア・セルフケア用品
オフィスホワイトニングの直後やホームホワイトニング期間中のチェックの際に、薬剤の使用によって過敏になっている歯を沈静するために、また白さをより長く保つためにプロフェッショナルケアを定期的に行います。
また、ホワイトニング期間中のセルフケアのなかで患者さんに使用していただくセルフケア用品は歯科医院から紹介できる製品(歯科医院専売品)と、患者さんご自身が量販店で購入して使用しているもの(一般市販品)があると思いますが、歯科医院から提供できる製品をあげます。(表2)。製品ごとにいろいろな特色がありますが、患者さんに使用していただくおもな目的は、再石灰化の促進と知覚過敏の抑制であるため、それらの点においては製品ごとにさほど大きな差はないと思われます。
硝酸カリウム(知覚過敏抑制剤)の効果は使用開始後約2週間目から発現するといわれているため、ホワイトニング前からの使用を開始していただくのも1つの方法です。
ホワイトニング期間のケアのポイント
ホワイトニングの前処置としての歯石除去では、歯面や歯肉をできるだけ傷つけないようにしましょう。ホワイトニング前にはステインもあらかじめきれいに取る必要がありますが、歯面になるべく負担をかけないようにするためには、回転ブラシのほかに超音波スケーラーあるいはエアスケーラーなども必要に応じて使うとよいでしょう。
ホワイトニング直前に使用する研磨ペーストに関しては、歯面への負担を最小限に抑えるため、いきなり粒子の粗いものを選択するのではなく、できるだけ粒子が細かく、かつ沈着物を除去できるものを選択しましょう。
ホワイトニング期間中やホワイトニング後の研磨に関しても、すでに薬剤によって歯面に負担がかかっているため、まずはラバーカップなどを用いて、再石灰化促進効果、知覚過敏抑制効果のあるペーストで研磨し、その後にフッ化物を歯面に塗布していきます。