いえさき先生のコラム

外から見えない裏側矯正で歯並びを整える

2020.01.22 リンガル矯正矯正歯科

 

術前

かなりガタガタした歯並びです。下の写真は装置をつけた状態です。

装置を装着した状態 外からは見えません。

装置が外側からは、全く見えません。舌は、装置に当たっていたいかもです。

矯正していることが外から全く見えない

いまや八重歯を「チャーミング」などという時代ではありません。出っ歯や歯並びの悪いことを悩んでいる人はかなり多いと思われます。歯並びを矯正してなおせば、顔立ち、とくに顔の下半分が別人のように美しくなります。フェイスラインも整い、小顔になるケースが多いのは事実です。

一般の歯列矯正は、金属の装置を歯の表面に2~3年ほどつけたままにしなければならず、患者さんにとっては苦痛でもあります。矯正しようと思ってもなかなか決断に踏み切れないのは、そんなところにも原因があったといえるでしょう。

そこで登場したのが舌側矯正という方法でした。この矯正法は、歯の内側に装置をつけるので、日常生活で相手と普通に話しても、矯正をしていることがまったくわかりません。

ただ、舌側矯正は特殊な技術が必要になるので、歯科医師と医院の選択はとても重要です。治療期間を短縮する方法もいろいろありますが、最低で2年ほどかかるものとみておいたほうがよい

でしょう。

 

舌側矯正装置の良いところと悪いところ

歯の表側(唇側)につける従来の矯正装置とは違って、裏側(舌側)につける舌側矯正。どうのような長所があるのでしょうか。

  1. 内側につける装置なので外から全く見えず審美的にとてもすぐれている。
  2. 人に気づかれるのではないかという心理的ストレスをなくし、自信がもてるためより良い協力を得やすい。
  3. 人前にさらされることが多くそのため成約がある(アナウンサー、芸能人、音楽家、接客業など)の患者さんに、矯正治療の機会を与えることができる。
  4. スポーツなどによる外傷の危険性がなく、唇側装置が邪魔になる楽器演奏などにも適する。

これらが、舌側矯正装置の優れた点ですが、以下のような短所も多くあります。「装置を装着初期の頃、患者さんに発音障害や不快感が生じることがある」「プラークコントロールが難しく、歯周病が発生しやすい。」「舌が痛くなりやすい」などいいことばかりとは限りません。発音する時に、上下の歯に舌が当たるような発音の場合、不明瞭になります。たとえば、タ行、ナ行、ラ行、ダ行、を発音するとき、上の前歯に舌の先が当たります。つけてある舌側装置が邪魔になり、舌がぶつかりうまく発音できなくなります。しかしこの発音障害も、個人差はありますが、3~4週間でかなり慣れて順応してきます。ある調査では、舌側装置を取り付けた患者さんの9割以上が、装着後約1ヶ月で普通に発音できるようになったという研究報告があります。

また、上下に舌側装置をつけるのではなく、目立ちやすい上側だけ舌側につけるハーフリンガル矯正では、発音障害はかなり緩和されます。もう一つは、表側でも同じかもしれませんが、歯が磨きにくくなることが上げられます。歯の裏側は磨きにくいところですが、舌側装置がついているとさらにに磨きにくくなり、プラークコントロールがしにくくなります。そこで歯肉炎や歯周病など、歯ぐきの病気が発生しやすくなります。舌がふれていることで自浄作用が働き、外側と比べて虫歯のリスクは少ないかもしれません。

装置装着後、時間をかけてブラッシングをするように心がけていくことでリスクを減らすことは可能です。

別症例の治療終了後

また別の症例の術後です。こちらもきれいに治ってますね。

舌側矯正,

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