いえさき先生のコラム

アイテロエレメント(口腔内3Dスキャナー)の活用方法について

2021.10.10

当院では今年の1月よりアイテロエレメント(口腔内3Dスキャナー)を導入しました。

従来の歯型取りは印象材といわれている粘土のようなシリコーン素材のものを使用していましたが

 

アイテロエレメントはこの印象材を使用せずに光化学3Dスキャナーでお口の中を撮影し、歯型を取る機械です。

これはマウスピース型の矯正治療(インビザライン)の歯型を取る際に使用しますが、

その他の治療でも活用ができます。

 

アイテロエレメントのメリット

アイテロエレメントは1秒間に6000枚もの画像を撮影し、合成してお口の中のデータをつくります。

では、実際にどのようなメリットがあるのでしょうか。

 

  • 不快感が少ない

従来の歯型取りでは、シリコーン製の印象材を使用していました。

シリコーン印象材は材料が固まるまでに4~5分程時間がかかります。

ドロドロしているので喉に流れ込み、嘔吐反射が起きることもよくありました。

ですがアイテロエレメントはドロドロとした材料がお口の中に入ることがないので不快感がグンと減ります。

スキャンしている間はお口は開けたままになりますが、口を閉じるなどの休憩が何度もできるので

楽に歯型を取ることができます。

失敗することもありませんので、歯型の取りなおしで不快な思いをする必要もありません。

 

  • 正確な歯型がとれる

シリコーンなどの材料で歯型を取った場合は、印象材が固まると口の中からはずし、石膏を流して模型を作っていました。

歯型を口の中からはずす際や石膏が固まるときににひずみが生じ、多少のずれが起きることがありました。

ですが、アイテロエレメントは歯の細部までキレイに撮影することができるので確実に精密に

歯型を再現できるようになり、正確な歯型を取ることでより歯にフィットした

アライナーを作成することができます。

 

  • 早く治療を進めることができる

アイテロエレメントで歯型を撮影する場合、上下合わせて10~15分ほどで撮影ができます。

今までのシリコーンを使用して歯型を取った場合、出来上がった歯型をアメリカまで郵送しなければならなかったため、

患者さんの手元に届くのが2~4週間後と時間がかかっていました。

ですが、アイテロエレメントで撮影するとスキャンしたデータがコンピュータに瞬時に記録され、

その場での歯型のチェックができます。

また、スキャンしたデータもドクターが治療計画を作成するとオンラインですぐにアメリカの会社に送信することができるため

アライナーも1~2週間ほどで届くようになりました。

そのため、インビザラインの矯正治療もスムーズに進めることができます。

 

  • 安全である

アイテロエレメントは光学スキャンといってレントゲンとは違い、放射線を使用していないため、

とても安全に治療を受けることができます。

撮影中はピカピカと光っていますが、熱さを感じることもありません。

また、印象材が喉に流れ込み誤って飲み込んでしまうといった危険性もありません。

口の中に入るスキャンの先端部分は患者さんごとに変えておりますので院内感染の心配もございません。

 

アイテロエレメントの活用

アイテロエレメントのメリットをいくつか紹介しましたが、

アイテロエレメントを使用するのは主にインビザライン治療です。

インビザラインとはマウスピース型の矯正装置です。

透明のマウスピースなので目立ちにくいことや、取り外しが可能なためお口の中を清潔に保つことができる

といった特徴があります。

アイテロエレメントは3Dスキャナーで歯型を取るため、インビザライン治療以外に被せ物を作成する際の歯型取りにも活用できます。

当院では、インプラントの上部構造を作成するときに使用しています。

いままでは、インビザライン同様シリコーン印象材を使用して歯型を取っていましたが、やはり精密さには欠けてしまい

噛み合わせが合いにくかったり、歯と歯の隙間(コンタクト)が合いにくかったりということがありました。

ですがアイテロエレメントでスキャンすることによって

より精密な歯型をとることができ、患者さんに合った技工物(歯の被せ物)を作成することが可能になりました。

 

今現在ではインビザラインとインプラントのみでの活用になりますが、今後はまた違う治療においても活用できたらと思っております。

 

 

 

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