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いえさき先生のコラム

ホームホワイトニング

トレーの設計がポイント!

ホームホワイトニングの場合は、トレーから薬液が漏れないことが重要なポイントとなります。薬液がもれると薬液の味を感じるなどの不快感がありますし、唾液などがトレーに入り込むことによって薬液の効果が低下してしまいます。さらに、薬液の影響が気になるなど、患者さんの不安感も増してしまいます。このような薬剤の漏れを防ぐためには、薬剤を歯面に密着させ、漏れにくい形態のトレーの作製が重要です。

では、薬液が漏れないようにするには、どのようなトレーを作製すればよいのでしょうか。歯科衛生士もトレーの作製時をはじめ、ホワイトニングをサポートする場面が増えていることと思います。

 

薬液が漏れにくいトレーの作製方法

①歯頸線がくっきりとでるような変形のない模型を作製する。そのためには精度の高い印象採得が必要であるため、印象材を指で歯頸部に塗り込み、変形しないように保持する

②石膏模型をトリミングする際は、図2に示すようにアンダーカットや歯肉の幅を考慮しながら行う

③模型の歯頸部に沿ってラウンドバー(もしくはスケーラーを改良したものなど)で1~2mmの「くぼみ」をつける。くぼみがつけれたところは、トレーにした場合に厚みになり、ストッパーの役割を果たすため、薬液が漏れにくくなる

④トレー内に薬液を貯留させるためのレザボア(レジン系ジェル)を模型の歯面に付け硬化させる。特に効果を発揮させたい部位に米粒くらいの量を目安につける

⑤最後にトレーをトリミングする際は、歯頸線から6~7mm上をフラットにカットする

 

「患者さんの望む白さ」と「実現可能な白さ」は違います

カウンセリングの段階で、「患者さんが望む白さ」を十分に確認したうえで、実際に「予想できる実現可能な白さ」を伝えることが大切です。ホワイトニング後に色調がまったく変わらない、ということはありません。しかし、患者さんの期待度が非常に高い場合や、鏡で自分の歯の色を確認した際の光の当たり具合などによって見え方は違います。ですから、患者さんによっては効果を実感できなかったり、思ったような白さになっていないと訴える場合もあります。そのため、術前・術後の写真をシェードガイドと一緒に撮って比較してもらったり、「シェードアイ」などの歯科用色彩計を用いて数値的な変化を理解していただけることでしょう。

 

予知性をもった対応を!

また、なかには、「1回ホワイトニングをすればずっと白さをキープできると思っていたのに・・・・・」とおっしゃる方もいます。このような誤解が生じないよう、効果の持続性についても患者さんに事前の説明を十分に行うことが重要です。

ホームホワイトニングではトレーを外したのち約3~4時間、オフィスホワイトニングの場合は約24時間が再着色しやすいといわれています。この時間に着色しやすい喫煙や飲食物の摂取などは避けなければいけません。

喫煙や飲食習慣など再着色の可能性があるものに関する制限への理解が得られなければ、治療が成功しないこともあります。特にホワイトニングに関しては、電話などによる問い合わせが多く、相手の意思をはかりにくいため、対応には慎重にならなくてはなりません。特に、ホームホワイトニングは患者さん自身によって行われるため、十分な説明と理解がなされているかどうかを確認する必要があります。製品の取り扱いやトレーの装着、効果の自己判断、知覚過敏や再着色の予防などへの理解が不可欠でしょう。

 

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