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いえさき先生のコラム

むし歯予防歯科

キシリトールガムはむし歯予防効果がありますか?

フィンランドの人たちにむし歯の人が少ないのは、キシリトールの入った食品を食べているためであるとか、キシリトールガムをよく噛んでいればむし歯にならないなど、マスコミなどでキシリトールのむし歯予防効果が㏚されています。

実際、むし歯に最もなりやすい小学生を対象として、食後に20分ぐらいキシリトールガムを噛んでもらうと、むし歯予防効果が見られたとする研究報告もあります。

キシリトールは、糖アルコールという甘味料の仲間です。

自然界では、イチゴやキューイなどの果実や野菜に多く含まれています。

私たちがガムなどで口にする市販のキシリトールガムは、白樺などの木から抽出されて作られたものです。

キシリトールは砂糖と同じように甘いと感じても、砂糖とは構造が違うため、むし歯菌は酸を作ることができません。

さらに、キシリトールにはミュータンス菌などのむし歯菌が増殖するのを抑える作用もあります。

このように、キシリトールが入ったガムは、むし歯予防にとって有効です。

しかし、キシリトールガムのむし歯予防効果は、フッ素入り歯磨き剤などに比べると高くはありません。

むし歯予防でまず行うべきは、フッ素入り歯磨き剤を使うことです。さらに高い予防効果を期待するなら、後述するフッ素入りうがい液を利用したうえで、キシリトールガムを噛めば、むし歯予防により高い効果が期待できます。

キシリトールを甘味料の主成分としているキャンディやガムやチョコを砂糖の多く含むお菓子の代替え品として食べることは、虫歯の予防につながります。

なおある種のキシリトールガムにはキシリトールに加えて、甘さを増すために砂糖や水飴のような糖を含んでいる製品があります。たとえば、表示成分にキシリトールのほか、砂糖や果糖ブドウ糖液糖などと記されていると、むし歯の原因になってしまうので、注意が必要です。砂糖を含まないガムやキャンディには必ずシュガーレスと表記されているので、シュガーレスと表記されたお菓子を選んで食べてくださいね。