①ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングのどちらが効果ありますか？

基本的にはホームホワイトニングです。ホームホワイトニングは低濃度の薬剤（10～20％過酸化尿素）を使用し、」寝ている間（5～8時間）時間をかけて歯を漂白します。期間も3～4週間続けて行うことで、歯の深部まで薬剤が浸透しますので、芯から白くすることが可能です。そのため、術後後戻り（再着色）することも少なく、効果は長続きします。一方、オフィスホワイトニングは、高濃度の薬剤を使用しますが、短時間にとどまります。また、後戻りもしやすい欠点もあります。オフィスホワイトニングは、すぐに結果を出したい方や自分で毎日行うことができない方に適した方法です。

②ホワイトニングで歯を悪くすることはありませんか？

ホワイトニングは、世界中ですでに何億人もの方が行っておりますが、大きな問題はございません。ホワイトニングを行うと、まれに歯がしみるという知覚過敏の症状が出ることはありますが、歯を悪くすることはまずないと言っていいでしょう。最近の研究では、むしろホワイトニングを行うことで、薬剤の殺菌作用によってむし歯や歯周病を防げるようになったり、エナメル質の再石灰化が起きやすくなるという研究結果がでています。歯科医師や歯科衛生士の指導のもとに、正しくホワイトニングが行われれば、歯を白く健康に保つことができるでしょう。

③ネットや雑誌の通販で売られているホワイトニング薬剤は、効果がありますか？

通販の広告には、膨大広告が多いように思われます。私自身、もある商品を試しに取り寄せて使用してみましたが、効果はほとんど認められませんでした。歯の表面の汚れは落ちるかもしれませんが、ホワイトニング本来の目的である歯の内部にある色素を取ることはできません。歯磨き剤もホワイトニングを謳った高価なものが売られておりますが、期待しすぎない方が良いと思います。ぜひ、歯科クリニックで正しいホワイトニングを行っていただきたいと思います。