いえさき先生のコラム
歯を真っ白にしたい場合の治療の選択肢
テレビやネットで活躍する芸能人・インフルエンサーは、歯が真っ白な人が多いです。歯の色は口元の印象を大きく左右するため、見られることが職業の人は、真っ白にするための努力をされているのでしょう。そこで今回は、一般の方でも歯を真っ白にする方法について詳しく解説します。黄ばんだり、黒ずんだりしている歯を真っ白にしたいという方は、参考にしてみてください。
目次
歯を白くする方法って何があるの?
ホワイトニング
歯を真っ白にする方法として最も一般的なのがホワイトニングです。ホワイトニングには、自宅で行うホームホワイトニングと歯科医院で行うオフィスホワイトニングがありますが、薬剤を用いて歯の表面を漂白し、歯の色を明るくするという点は共通しています。どちらのホワイトニングも施術前に歯科医師が歯の状態をチェックするため、薬剤によって健康被害が生じるリスクはほとんどありません。ホワイトニングによって得られる効果は、色見本であるシェードガイドの2段階程度です。また、ホワイトニングの効果を持続させるためには、定期的なメインテナンスが必要です。
セラミック治療(セラミッククラウン)
セラミック治療は、歯の美しさを追求する方に適した方法です。特に、セラミッククラウンは歯の形や色を整えるのに効果的です。セラミッククラウンは、金属を使わずに高品質なセラミック素材で作られ、自然な白さと透明感を持ちます。歯の形に大きな異常があったり、変色が激しかったりする場合に適しています。セラミックは耐久性が高く、見た目も非常に自然です。歯科医師が患者様のかみ合わせや歯の形に合わせて精密に作製し、装着します。セラミック治療により、長期間にわたって美しい歯を保つことが可能です。
ラミネートベニア
ラミネートベニアは、歯の表面に薄いセラミックのシェルを貼り付ける方法です。この方法は、歯の色や形、表面の異常を改善するのに有効です。ラミネートベニアは、歯の表面をわずかに削り、専用の接着剤でセラミックシェルを固定します。セラミックシェルは非常に薄いため、自然な見た目と感じを保ちながら、理想的な白さを実現できます。短期間で効果を実感できる点も魅力です。また、耐久性が高く、日常の飲食による変色にも強いです。ラミネートベニアは、美しさと機能性を両立させたい患者様にとって、理想的な選択肢と言えるでしょう。
ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングのメリット・デメリット
続いては、ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングに焦点を当てて、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
ホームホワイトニング
メリット
ホームホワイトニングは、患者様が自宅で行うことができる方法です。専用のマウスピースにホワイトニングジェルを入れ、一定期間装着することで歯を白くします。主なメリットは、自分のペースで行えることと、比較的費用が抑えられる点です。日中の忙しい時間を避けて、夜間に装着するなど、ライフスタイルに合わせてホワイトニングができるため、忙しい方にも適しています。また、ホームホワイトニングはオフィスホワイトニングに比べて刺激が少なく、歯や歯ぐきに優しいといえます。
デメリット
一方で、ホームホワイトニングにはデメリットもあります。まず、効果を実感するまでに時間がかかる点です。基本的には2週間程度は施術を継続しなければならないため、即効性を求める方には不向きかもしれません。また、使用方法を誤ると、十分な効果が得られないことがあります。さらに、ホワイトニング中は食事制限があり、コーヒーや赤ワインなどの着色しやすい飲食物を避ける必要があります。正しい使用法や食生活の管理が求められるため、自己管理が苦手な患者様にはハードルが高いかもしれません。
オフィスホワイトニング
メリット
オフィスホワイトニングは、歯科医院で歯科医師や歯科衛生士が施術するホワイトニング方法です。強力な薬剤と特殊な光を用いて短時間で効果を発揮するため、即効性が大きなメリットです。多くの場合、1回の施術で効果が見られることから、結婚式や面接などの特別なイベントを控えている患者様に適しています。また、専門家が施術を行うため、安心して治療を受けることができ、効果も安定しています。さらに、歯科医院での定期的なメインテナンスも受けられるので、長期間にわたり白い歯を維持しやすいです。
デメリット
オフィスホワイトニングのデメリットとしては、費用が高いことが挙げられます。ホームホワイトニングに比べて高額になるため、予算に制限がある患者様には負担となる可能性があります。また、強力な薬剤を使用するオフィスホワイトニングでは、一部の患者様で歯や歯ぐきに一時的な刺激や痛みを感じることがあります。敏感な歯を持つ方や歯ぐきの健康状態が良くない方は、事前に歯科医師と相談することが重要です。さらに、施術後は数日間の食事制限が必要な場合があり、特定の飲食物を避ける必要があります。
まとめ
今回は、歯を真っ白にしたい場合の治療の選択肢について解説しました。歯科医院で歯を真っ白にする方法としては、ホワイトニング・セラミック治療・ラミネートベニアの3つが挙げられます。この中でもホワイトニングは、歯を削らず手軽に白くできることから、多くの方におすすめできます。ホワイトニングでは改善できない歯の変色に悩んでいる場合は、セラミッククラウンやラミネートベニアを用いた治療を検討すると良いでしょう。