歯科Q&A
カテゴリー:
小児
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Q
歯の病気は虫歯だけですか?
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A
歯の病気は、虫歯だけと思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、歯科3第疾患の一つ歯周病や顎関節症があります。他にも口臭 歯の腫瘍 舌痛症 嚥下障害 口腔習癖 ドライマウス 知覚過敏 歯ぎしり 親知らずetc、多くの病気があります。これまでの歯科医の世界では「乳歯の虫歯がなければ子どもの口は健康」という程度の認識がまかり通ってきました。近年、学校の歯科検診で「歯列の嚙み合わせの不正を見つける」こともするようになりました。そもそも「お口の健康」が虫歯予防だけというのでは、あまりにも一面的ですが、かつては虫歯の洪水の時代があり、歯科医が虫歯治療に日々追われる時代があり、このままではいけないと、その後虫歯予防にやっきになって行きました。現在は、虫歯予防法もある程度確立され、12歳の子どもの虫歯数も1本を切っている今、顎の成長発育に目が向けられるようになってきました。
顎の土台作りは生まれたときから始まります。理想を言うなら、全ての歯科医が顎の骨格が正常に成長できるように誘導、調整していって、さらには、乳歯が抜け変わるときと、永久歯が生えている途中で歯並びや嚙み合わせの方向づけをするのがいちばんよいと考えています。ところがまだ、多くの歯科医が顎の成長をどう育めばいいのか、技術的な問題が不明確であり、ノウハウが確立されていないのが現状です。最近の子供のお口を診ていると、顎の発育の悪い子どもの多さに気づかされます。育児というプログラムの中に、早くから「不正咬合の予防」という視点があれば、今のように顎の小さい子が多くなったなどと騒ぐ必要はなかったでしょう。
いえさき歯科では、歯の生え変わる小学校低学年あたりから「不正咬合の予防」に取り組んでいます。
歯並びや噛み合わせが、全身の健康維持のためにも重要だということを改めて強調したいと思います。
この記事のお問い合わせ先: 阿倍野区西田辺のいえさき歯科 ☎06-6624-4500
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Q
初めて生える大人の歯「6歳臼歯」とは?
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A
子供が小学校に入る頃、初めて生える大人の歯が「6歳臼歯」です。
6歳臼歯は、「第一大臼歯」と呼ばれ、乳歯の奥歯の後ろに生えてきます。
生える時期には個人差がありますが、名前の通り6歳前後に生えはじめます。
乳歯が生えるのが遅かった子供は、生えてくるのが遅い傾向にあります。
6歳臼歯は歯の中で噛む力が一番強い歯です。
また、噛み合わせの中心となり、歯並びの基礎となる重要な役割も
果たしています。
6歳臼歯はとてもむし歯になりやすい歯だと言われています。
それは・・・
①歯ぐきに隠れて生えてきても気づかない、気づいても歯ぐきが邪魔してキレイに磨けない
②噛む面の溝が深く歯垢(プラーク)が溜まりやすい
③生えたての歯はやわらかい
という3つの条件が重なる事が理由です。
むし歯から守るためには、生えかけの6歳臼歯は手前の乳歯に隠れているため
子供が1人で磨くのは難しいと思います。
12歳ごろまでは保護者の方が仕上げ磨きをしてあげて下さい。
また、定期的に歯医者さんに行くことも大切です。
歯医者さんでは、むし歯予防のフッ化物塗布を行います。
奥歯のコーティングをしてむし歯から守る処置を行うこともできます。
むし歯になりやすい6歳臼歯を日常的なケアでしっかり守ってあげてください!