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インビザラインと他のマウスピース矯正は何が違うのでしょうか
目次
- 1 他のマウスピース矯正と、インビザラインは何処がどう違うのでしょうか???
- 1.1 マウスピース型の矯正装置は、金属のワイヤーとブラケットを歯に付ける従来の矯正方法とは全く違い、
- 1.2 目立ちにくく、取り外しできることからハードルが低く比較的簡単に矯正治療を始められることで、最近注目を集めています。
- 1.3 マウスピース矯正にはインビザラインを始め他にもいくつかの種類があります。
- 1.4 それではインビザラインとほかのマウスピース矯正の違いを徹底的に比較し、わかりやすくご説明します。
- 1.5 まずは「マウスピース矯正」とはどんなものなのかご説明しましょう。
- 1.6 一般的なマウスピース矯正装置について
- 1.7 それでは、「インビザライン」と「他のマウスピース矯正」を大まかに比較してみましょう。
他のマウスピース矯正と、インビザラインは何処がどう違うのでしょうか???
マウスピース型の矯正装置は、金属のワイヤーとブラケットを歯に付ける従来の矯正方法とは全く違い、
目立ちにくく、取り外しできることからハードルが低く比較的簡単に矯正治療を始められることで、最近注目を集めています。
マウスピース矯正にはインビザラインを始め他にもいくつかの種類があります。
それではインビザラインとほかのマウスピース矯正の違いを徹底的に比較し、わかりやすくご説明します。
マウスピース矯正装置
まずは「マウスピース矯正」とはどんなものなのかご説明しましょう。
従来のワイヤー矯正と一番異なる点は、患者さん自身自分で取り外しが可能なことです。
矯正治療中も、はずせるのでストレスを感じることなく食事や歯磨きができます。
マウスピース矯正の装置はどれも透明で、同じような形をしているように見えますが、治療方法や治療期間、そして治療効果には大きな差があります。
一般的なマウスピース矯正装置について
インビザライン以外にアソアライナーやクリアアライナーアクアシステム等のマウスピース矯正があります。
よくあるのが、歯が動くたびに歯型を採取して、次のマウスピースを作製するやり方です。治療を進める中で、何度も何度も歯型をとる必要があるのです。採る際に大きなトレーを口の中に入れて数分間じっとしているのは苦しいものです。しかも、この歯型とりを2週間~1ヵ月に1回の頻度で行う可能性があります。
またこういったやり方のマウスピースは、歯科技工士がひとつずつ手作業で作製するため、歯科医とともに作る技工士の技術も高くないと、計画通りに歯を動かす効果が期待できません。また、手作業となると技工士に支払う手間賃(技工料)もかさんでコストが高くなります。
「インビザライン」なら明確なゴールを設定しその明確なゴールに向かって一直線に治療を進めていくのに対して「他のマウスピース矯正」ではあいまいで漠然としたゴールをひとまず設定して毎回進む方向を確認しながらゴールに向かうわけですので、くねくねと回り道することも多くなります。どちらが早くゴールに到達できやすいのか、もうお分かりですね。
アソアライナーについて
アソアライナーは、矯正装置を製造する日本最大の技工所、アソインターナショナルが行っているマウスピース矯正です。日本で製造され、国内で最も普及しているマウスピース矯正なので安心なところもあります。
上記の一般的なマウスピース矯正と同様、約1ヵ月に1回歯型を取って、その都度、技工士がアライナーを製作し、厚みの違うソフト0.5mm、ミディアム0.6mm、ハード0.8mm、3種類のアライナーを1日17時間以上装着し、10日間で次のアラナーに交換していきます。アライナーの素材を徐々に固くして矯正力を変えれれるところが他のマウスピース矯正と異なる点で、歯が動く時に生じる痛みを減らすことができます。
歯型から作成した模型に透明な素材熱して圧着して固め、アライナーを作成します。もし途中で虫歯の治療をして、歯の形が変わっても、毎月、歯型を取るので、矯正治療への影響は少なくて済むことも特徴の一つです。また、国内の技工所で製造されるので、アライナーの発注から治療開始までの期間が、比較的短いこともメリットです。
アソアライナーで矯正することができる症例はかなり限られます。前歯の小さなオウトツ・矯正後の少しの戻りや隙間の閉鎖などに限られます。抜歯矯正や、大きく複雑な歯の移動が伴う矯正を、アソアライナーだけで治療することはほぼできません。ワイヤー矯正で大きく歯を動かした後、仕上げの矯正に用いられることはよくあります。
アソアライナーの矯正は、地図を確認しながら、毎月毎月、目的地までの道を探していく形の治療になりなすので、理想の歯並びになるまでの治療期間は、治療開始時には予測出来ません。
インビザラインについて
インビザラインは、最初に1回採った歯型をクリンチェックというシュミレーションソフトを用いてデジタル化し3D画像を作製して、治療完了までの緻密な治療計画を立てることができます。
インビザラインのアライナーは、最新のデジタル技術を駆使した米アラインテクノロジー社の工場で、
治療計画を忠実に再現する技術は、他のマウスピース矯正と比べると群を抜いていると言えます。
インビザライン治療にはワイヤーとブラケットによる矯正治療とは異なる特有の知識と技術が必要です。歯科医の高い診断力と技術力が要求され、その結果治療計画も治療効果も大きく異なります。
当院ではこれまで、4年以上にわたり多くの患者様のインビザライン治療を一つひとつ丁寧に行ってきました。インビザライン専門の認定医が多くの経験をいかし、適正かつ低価格で治療をご提供していますのでどんなことでもお気軽にご相談ください。
それでは、「インビザライン」と「他のマウスピース矯正」を大まかに比較してみましょう。
インビザライン 他のマウスピース矯正
・正確性 再現性について
全世界の臨床データを基に、高度な治療設計を作成 技工士の手作業により、バラつきが生じやすい
精度が非常に高い
・歯型の採取について
最初の1回のみ 治療中、2週間~1ヵ月に1回毎回、歯型を取る必要あり
・来院期間について
検査後、治療期間が決まる 治療期間の予測が難しい
・来院間隔
2~3ケ月に1回通院 2週間~1ケ月に1回通院
・治療料金
当院では定額制 毎回、処置料を支払う
毎回の診察料が無いので、治療開始前に総額がわかる 治療が終わるまで総額がわからず、長期間になると高額になることがある
インビザラインの良いところ
①正確性・再現性が高い
インビザラインは、米国アライン・テクノロジー社が作製するマウスピース型カスタムメイド矯正装置です。世界80ヶ国以上の国々で500万人以上(2017年12月現在)の方が、インビザラインで矯正治療を受けました。歯科医の治療計画を忠実に具現化するため、蓄積された多くの臨床データを活用し、米アラインテクノロジー社の最新のCAD/CAM技術を駆使したプロダクションセンターで、手作業よりもはるかに正確で再現性の高いぴったりフィットするマウスピースを製造することができます。
②歯型採取は1回
インビザラインの治療では一つの治療計画において歯型を採取するのは最初の1回だけです。レントゲン写真や、口腔内写真などのデータと最初に採取した歯型を基に、歯の移動をクリンチェックという3Dミュレーションソフトを使って詳細な治療計画を作製して理想の歯並びになるまでのすべての装置を作製します。型採りは、必ず超精密なシリコン象り材を用いて行います。
③通院回数が少ない
矯正治療は、種類によって通院回数にも差が出ます。ワイヤー矯正や、毎月歯型を採取する他のマウスピース矯正では、1ヶ月に1回以上の通院が必要です。一方、インビザライン矯正は通常2~3ヶ月に1回の通院で治療を進めていくので、遠方からご来院される方、仕事がお忙しい方でも無理なく矯正治療を行うことができます。
インビザラインが優れている理由
インビザライン矯正を開発した米国アライン・テクノロジー社は、マウスピースに関する特許を中心に多くの知的財産をもっています。コンピューター・テクノロジー、ビジネスモデル、口腔内スキャン、マウスピース製造プロセスなど幅広い技術分野で特許を取得。その特許数は2013年3月末現在、全世界で累計550件以上におよびます。そのため、高い効果を生み出す「インビザライン」のシステムが「他のマウスピース矯正」の追随を一切許さないのです。
米国でインビザラインは広く知られたマウスピース矯正のブランドであり、患者様は「インビザライン」での治療を希望して矯正歯科を選択します。最近では、ワイヤー矯正を凌駕する勢いをもっており、日本においても、「インビザライン」の知名度は徐々に高まり、「インビザライン」での治療を希望して来院される患者様は、着実に増え続けています。
マウスピース矯正による失敗もあります。
技術が向上して適応症例も日々拡大し、近頃、飛躍的に患者数が増えているマウスピース矯正ですが、残念なことに目標の歯並びにならず失敗につながるケースも出ています。
さてそれらは、どんなものでしょうか?その失敗につながる原因ついてお話しましょう。
①マウスピース装着時間・交換時期を守らない
マウスピース矯正にはいくつもの種類があり、それぞれ治療システムが異なることはお解りいただけたこととでしょう。どのマウスピース矯正においても、取り外しができるために日常生活への支障が少なく、大変利便性の高い矯正治療方法であることは間違いありません。
ただ、患者様ご自身でいつでも取り外すことができるため、歯科医師の指示に従ってマウスピースの使い方及び装着時間や交換時期などのコンプライアンスを守らないと、治療が計画通りに進まないことになります。
その結果、治療計画にズレが生じ、小さなズレが溜まってしまうと、新しいマウスピースがはまらなくなってしまうこともあります。こういった場合マウスピースを作り直すことになりますが、何度も作り直しを行ううちに、治療期間がかさんでいくことになります。
②虫歯や歯周病になったり悪化したりする
ワイヤー矯正と異なりマウスピース矯正の場合は、今まで同様ブラッシングや歯間ブラシ、糸ようじなどを行うことができますが、アタッチメントやその他の矯正装置を付けていると、その部分に汚れや歯垢が溜まりやすくなります。磨いているつもりでも歯に磨き残しがあり、マウスピースの洗浄が不十分で汚れが残っていると、長時間マウスピースをはめている間に歯と装置の間に菌が増殖して虫歯や歯周病を起こしてしまうことがあり、矯正治療の前よりも、丁寧な口腔ケアが必要です。
矯正治療の途中で、虫歯や歯周病になってしまうと、虫歯や歯周病の治療を先にしなくてはなりません。虫歯や歯周病がひどい場合は、矯正治療を中断しなければならない場合も出て来ます。虫歯治療の詰め物で歯の形が変わり、マウスピースの形が合わなくなってしまうと、マウスピースを作り直す必要があります。矯正を始められたばかりの患者様は、歯への関心が高く以前よりも丁寧に歯磨きやマウスピースの洗浄をされる傾向がありますが、治療期間が長くなるにつれ、慣れや油断で歯磨きやマウスピースの洗浄がおろそかになりがちです。矯正治療中は、虫歯や歯周病にならないよう十分に気を付けていただきたいものです。
③かかる医師の力量をなかなか見極められない
ワイヤー矯正は、専門的に矯正治療の勉強をした矯正専門医でないと複雑な矯正器具を設置することが難しく、一般の歯科医師ではまず診療することができませんでした。インビザライン矯正や他のマウスピース矯正は、提供する企業の戦略で、1回の講習会を受けただけの一般の歯科医師でも診療ができる仕組みになっています。マウスピース矯正の急速な拡大によって、矯正の専門知識を持たない一般の歯科医師が、マウスピース矯正では対応できない症例を無理に治療したり、無理な治療計画を立てたりして失敗するケースが出ています。同じインビザライン矯正であっても、治療を担当する歯科医師によって治療方針や治療計画は異なり、同じ歯並びになるわけではありません。一度、矯正治療を始めてしまうと転院することが難しいので、矯正治療を検討される場合には、その矯正方法において、症例数が多く経験が豊富な歯科医師を選ぶことが大切です。