歯科Q&A
カテゴリー:
すべての投稿
-
Q
顎の小さいのはやわらかい食べ物のせいでしょうか。
-
A
やわらかい食べ物が多くなったことが顎の発育が悪くなる根本の原因ではありません。ガムは、唾液を出す道具としてとらえれば、どんどん嚙ませなければいけません。
日本で「顎が小さくなった」と言われるようになったのは、顎に歯が並びきれず歯並びがガタガタした子が多くなったからです。
その原因がカレーライスやハンバーグ、ファストフードなどやわらかい食べ物にあるのではないかとささやかれていました。
アメリカでは日本の何倍ものファストフードやハンバーガーなどが食べられているにもかかわらず、顎が小さいことなど問題視されていなかったのです。
なぜ日本でこういう現象が起こったのか。それは30~40年前から日本の育児からおしゃぶりが消え、指しゃぶりも好ましくないと嫌われ、甘いものも虫歯になるからだめ、ガムもだめ、と言われだしたからではないかと考えています。おしゃぶりや指しゃぶりは、生まれたときから自然に口腔の筋肉、特に舌の筋肉を鍛えるための大事な手段であったはずでしたが、育児上不衛生だとか、口が開いてしまうとかの理由でとりあげられてしまったわけです。
たしかに日本人の乳歯の虫歯は減りました。しかし、おしゃぶりやガムが消えたために赤ちゃんから幼児期、そして小学生のころまでにやらなければならない「唾液が出る→唾液を飲む」という舌の筋肉をつけるための運動が行われなくなってしまったのです。
人間にとって、将来生きることそのものを鍛練する行為が人工的に絶たれたわけです。舌の筋肉の発達も未熟な子どもたちは、やわらかいものしか飲み込むことができず、嚙んで食べるとうまく飲み込めないので、口に食べ物をためてしまうようになり、常にやわらかくて飲み込みやすい食べ物を好むようになります。そうなるとますます舌の筋肉が育たないので、歯が歯列に並ばなくなってしまったのです。
つまり、本能がそうさせているような行動、たとえば指しゃぶりや唾液を出させるような自然な行動はむしろさせなくてはいけないのです。生きていく上で必要な酸素をいっぱいとり込むために必要な行為の原点は舌の筋肉を作り、唾液をいっぱい出して飲み込み、歯列を作ることです。
二歳くらいまではおしゃぶりを与え、三~四歳過ぎたらガムを嚙ませることです。最近ではキシリトールやパラチノースなど、蔗糖のかわる甘味料の入ったガムもふえています。これなら虫歯も防げますし、唾液を出すこともできて一石二鳥です。
ガムはなるべくかたい嚙みごたえのあるものを選び、梅干や酢漬けいかなど、すっぱくて嚙みごたえのある食品もおすすめです。こうした食品で唾液を出し、舌の筋肉をどんどん鍛えましょう。
上記は、各務 肇先生のご本より出展しております。
-
Q
装置は1日中つけっぱなしですか?
-
A
装置は1日のうち 20時間~22時間装着が義務つけされています。装着時間を順守していただくことがインビザライン治療を成功に導く最大の秘訣ですので、「メガネをかける」「コンタクトをつける」「お化粧する」「服を着る」などと同じ感覚でご自分の体の一部のように慣れていただくことが重要です。
だいたい最初の1週間ぐらいで20時間装着する習慣に慣れる方が多いようです。 -
Q
治療期間はどのくらい?
-
A
よく聞かれるご質問ですが、動かしたい歯の本数やその距離幅により大きく変わります。症例の難易度・歯の動きやすい動きにくいという個人差・抜歯矯正と非抜歯矯正の違いなど、平均で1年半から2年程度です。非抜歯であれば一年程度で治せることもありますが、出っ歯や受け口また極度の乱杭など状態の重いケースは、3年以上かかることもあります。当院では、あらゆるケースに対して2年以内を目指して治療に当たるように心がけています。
-
Q
ワイヤー矯正とマウスピース矯正で歯の動きに違いが出るのでしょうか?
-
A
ワイヤー矯正の場合、マウスピースに比べ大きく動かしたい歯の隣にある歯には大きな力がかかります。そのためその歯がダメージをかなり受けやすく、ムダな動きをする事もよくあります。
インビザラインの場合、最終ステージまでをいくつかのステージに分け、それぞれのマウスピースで必要最小限に動かしていくのでムダな動きがないのが特徴です。また、歯列全体に力が分散するので、特定の歯にダメージを与えるとがありませんので、歯根吸収を招くリスクはかなり低下します。 -
Q
インビザラインは最初に全てのマウスピースを作成するとのことですが、途中で合わなくなったなどの場合はどうするのですか?
-
A
計画通りの力がかからない、アライナー(マウスピース)を規定時間装着していない、などの理由でマウスピースが合わなったり、シミュレーション通り治療が進まない時治療計画を一から作成しなければならなくなることはあります。 その場合はマウスピースも作り直しとなりますが、インビザラインは5年間の保証期間があり、作り直しや追加作成の費用は一切かかりませんのでご安心ください。ただし、検査費用のみ別途必要になります。