お知らせ
最新の歯科用CT撮影装置KaVo OP 3D VisionKavoを導入することになりました。
目次
数年前では想像できなかった全く新しい診断方法が現実のものになりました。
患者さんにとてもい優しい少ない被ばく線量で、正確な診断のみならず、驚きも与えることができます。
グレード10を採用しました。最大撮影領域がφ16×10cm咬合関係や関連部位も確認出来ます。
診療の幅とともに3D領域をアップグレードすることができ、将来の拡張性にも対応しています。
標準搭載とアップグレード表
特徴は、とにかく低い被ばく線量であることです。
パルス発信を採用しているため照射時間を劇的に短くすることが出来ました。
- エックス線照射時間パルス照射の場合1枚当たり0.01秒となります。
- エックス線を連続照射するのではなく、画像データに応じて断続的に照射することで、患者さんの被ばく線量を大きく抑えます。
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実効線量:74μSv=0.074mSv
※東京~ニューヨーク間航空機片道の被ばく程度 -
すなわち旧式のフィルムパノラマ撮影と同程度ということになります。
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また、 新しい撮影モード「Quick Scan+」では更なる線量の低減に成功
高い精度と安全性を兼ね備えたエックス線のパルス照射技術。
「Quick Scan+」モードではエックス線の照射時間はわずか2秒。最小限の被ばく線量に抑えます。
こだわりの画質が自慢です。
その理由は、画像がブレない「座位」による患者さんの固定です。
座位で撮影なので、高齢者やお子様にも優しいです。
- CT撮影時に最も重要な患者固定による「座位」での撮影仕様。
考え抜いた患者固定デバイスで頭全体を包み込むようにしっかりと固定し、正確かつ簡単なポジショニングを実現します。
全周囲からの情報を得られる360°スキャニング
- 全周囲からの情報を得るために 360度回転して撮影します。
撮影中の回転角度を大きくすると、情報量が多くなり、画像データが補正できます。
従来からあるパノラマ撮影機をベースにしたなんちゃって?CT撮影機は、その構造上200度前後の回転しかできない機種が多く、画像を極めて不鮮明にするメタルアーチファクトを抑えることができません。
エックス線の水平入射
エックス線を水平に入射することで、エックス線の散乱を最小限にします。
金属アーチファクトを最小化し、関心部位への陰影障害を極小にします。
簡便なワークフロー
失敗の少ない確実な撮影を実現しています。
的確かつ迅速でストレスの無いワークフローにより、3D撮影の煩わしさを無くしました。
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CT導入によるメリット
これまでの2次元2D(平面)のレントゲンが3次元3D(立体)で歯やその周囲および顔面の形を見ることが出来ることで、情報量が何倍~難何百倍にもなり、これまで見られなかったものが明確に見られるようになります。従って正確な診断をより早く下させる様になり、正確かつ迅速な治療方針の決定・治療計画の立案が、可能になり患者様に対しても的確な説明ができる様になり、患者様自身も3次元3D(立体)で見て説明を受けることで病状や診断および治療方針・治療計画に対する理解が深まります。要するに2次元より3次元の方が明らかに解りやすいということですね。
メリットを例として以下に挙げます。
1.根管治療時の診断が極めて明確になります。
前歯は、根っこが1本、奥歯は2本以上の複数のことが多いですが、すべての根の本数や形を正確に把握出来ます。また、根の周りの病巣 の大きさ形を正確に把握することが出来るため、正確な診断を下せる結果,的確な治療法の選択を行うことが出来ます。ひいては、治療のための治療期間の短縮および来院回数の削減につながります。
2.歯周病の診断の精度が、向上します。
歯を取り囲む歯槽骨の形を正確に把握することが出来るため、歯槽骨の吸収の度合いや破壊の程度を的確に診断することができます。診断が明確になるため、正確な診断を画像を見ながら患者さんに伝えることが出来るので、患者さんに現在の病状や病気の進行具合を理解してもらい易くなります。ひいては最良の治療法の選択に繋がり飛躍的に治療効果が上がることになります。
また、術前術後や治療後の経過観察のなかで時系列に3次元画像を並列して比較することで、歯周病が安定した状態にあるのかあるいは、不安定な状態に陥っているのか?判断が容易になり、もし不幸にも再発した場合でも、治療介入のタイミングをはずすことが無くなるでしょう。
- 3.インプラント治療の精度が、一段と向上します。
これまでもいえさき歯科では、インプラント治療に際して、CT撮影を必須にしておりましたが、自前の撮影装置がなかったため、病院に医科のヘリカルCT撮影の依頼を出しておりました。画質は、極めて鮮明で診断には、とても役立っておりましたが、被曝量が極めて多いため年間に2~3枚撮るのが限度で頻繁に撮ることが出来ませんでした。また、撮影の度に病院に出向いて頂く必要もありました。今回導入する歯科用コービームCTは、被曝量が極めて低いので、必要な時に最小の被曝量で撮影出来るため、リアルタイムに必要な情報が得られるようになりました。例えば、インプラント手術の術中であっても撮影が可能なので、さらなるインプラント治療の安全性も高めることが出来るわけです。
4.顎関節の診断精度がさらに向上します。
いえさき歯科では、これまで顎関節治療にもしっかり取り組んで来ました。2次元のレントゲン撮影では、顎関節の形態や位置もある程度把握することが出来、臨床症状から的確に診断してきたつもりでしたが、3Dになると顎関節の形態と位置が、まるで見てきたかのように正確に把握出来るため、極めて精度の高い診断を下せるようになりました。これにより、術前の診断から治療効果の評価および術後の治療経過の観察に至るまで、幅広く役立てることが出来るようになりました。顎関節症の治療にとどまらず、咬合再構成などの複雑な咬合治療の診断や治療効果の評価も的確に行うことが出来るので,これまでハードルの高かった顎関節症治療後の矯正や補綴治療による咬合再構成治療にも比較的容易に取り組める様になるでしょう。
- 5.気道の評価が、3次元的に可能になります。
歯科で気道といわれても何のことかと思われるかも知れませんが、3DCTで気道の立体的(容積)の評価をすることができます。 人間が生きていく上最も大切なことは、自ずと知れた呼吸することです。歯科に関連して顎の位置や舌の位置が気道の密接に関連しています。
気道が細くなることで、呼吸がしにくくなります。気道が細く狭くなっている人は、恐ろしい病気である睡眠時無呼吸症に陥るリスクが極めて高まります。
気道の評価をし、狭くなった気道を広げる治療を行うことで、睡眠時無呼吸症になるリスクを改善させることも可能です。 また、子どもの場合は、気道が広く成長発育が促せるような対策を考えることが出来ます。
- 6.親知らずを抜歯する場合に役立ちます。
親知らずの抜歯を、安全・迅速かつ患者様に負担をかけないように行うためには、抜歯する歯の周囲の解剖学的形態を十分把握する必要が、あります。これまでも、オルソパントモ撮影という断層撮影で検査をして、その把握に努めて来ましたが、3Dになるとまるで見てきたかの様に周辺の血管や神経などの形態や走行またその歯自身の根の形態も正確に把握することが出来ますので、まさしく異次元の診断が可能になり、安全・迅速な抜歯処置を行うことが出来ます。
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