歯を抜かずに治せる早期治療について

2019.09.17 お知らせ

矯正の治療で理想とされるのは、

 

①親知らず以外の永久歯を抜かない

②器具はなるべくみえない装置をまた単純なものを選ぶ

③治療中は苦痛がない

ということです。

上記①②③を叶える矯正治療を望むなら、やはりふさわしい時期=旬があるのです。

不正咬合の種類、その子の成長・発育の度合いなどの条件はまざまですが、

 

共通しているのは、幼児(6歳前後くらいから)のうちに医師の管理してもらうことが、不正咬合の早期治療の鉄則だということです。

 

歯並びや嚙み合わせの異常に気づき、早期から矯正に目を向け、治療をスタートしたいと考えている方へ、永久歯を抜かないできれいな歯並びと嚙み合わせを作っていく方法をご説明させて頂きます。

こうした治療は過去には「予防矯正」「抑制矯正」と呼んでいましたが、最近では、そういったことばは、あまり使われなくなり、

「咬合誘導」「咬合育成」などと呼ばれています。

これらは「虫歯の予防」「歯周病の予防」と同様に、「不正咬合の予防」と言えるものです。

前歯が上下とも永久歯になっていて(横の奥歯は乳歯で)、歯列からはみ出して重なったり、出っ歯や反対咬合であっても、3番目以後の横の乳歯が残っていれば、ほとんど永久歯を抜かずに、自分の歯できれいな歯並びにして嚙み合わせを完成させられる可能性が高いと言えます。

乳歯だけの時期や、第一大臼歯が生えて間もない早い時期から歯並びを管理していれば、ほとんどの場合、永久歯を抜かないで治療が可能です。

反対咬合の嚙み合わせを持つ子どもは、早くて四~六歳ころから歯科医の管理下におき、永久歯でのきれいな嚙み合わせを作っていきますが、

歯列びが完成するのは十二、三歳ごろですから、おのずと治療期間は、長くなります。

しかし、通院はつきに1回程度で、その間使用する装置はトレーナーや簡単な装置なので、外から見えないし痛みもなく楽な治療が可能です。

四歳以下の場合は、矯正器具そのものがその子に対しての「いじめ」であり、「罰を与えられている」ことになりかねないと私は思っています(その子のせいではないのに)。

したがって、特殊例を除いて、矯正治療は行うことはありません。

先ほどあげた十二、三歳もでかかる重症の例でも、歯の表面に矯正器具をつけるのは、治療の最初からではなく、仕上げの時期(だいたい十一歳以降)だけの短期間です。前歯だけが永久歯に変わっている期間でも、横のほうに乳歯が残っているうちは歯列の成長の時期なので、外側に装置をつけてはいけません。なぜならその子の歯列の外側への成長発育を抑えてしまうことになりかねないからです。

そうした場合は、むしろ、あとで永久歯を何本か抜くことになることが多いのように経験上感じています。幼児のときからの例としては、いちばんたいへんな例をあげましたので、十三歳まで治療が続くのはなんとも長い気がするという人もいるかと思いますが、重症でも苦痛なく、永久歯を抜かずにきれいな歯並びを得ることができるのです。

歯を抜かない矯正治療は、子供へのプレゼントでこれにまさるものはないと信じています。したがって軽症で、歯列が小さいことが原因の不正咬合なら「なるべく他人から見えない」「なるべく使いやすい」装置を使う方法は同じでも、期間はずっと短くなります。後戻りの心配のないしっかりした治療をすれば、横の永久歯がすべて生え変わり、一番奥の第二臼歯(十二歳臼歯)が生えたところで矯正治療を終了します。個人差はありますが、十二、三歳ごろまでかけて、きれいな歯並びとしっかりした嚙み合わせが作られるのです。

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