いえさき先生のコラム
アリアス導入して1年が経過しました
世界初のパッシブセルフライゲーション、スクエアスロットのブラケットに、リンガルストレートワイヤーシステムを融合させた「アリアス」は、舌側矯正の世界的リーダーである竹元 京人先生とジュゼッペ スクッゾ先生の永年の共同研究の集大成です。
「アリアス」は治療を単純化し、トルクとローテンションコントロールを向上させるため、遊びの少ないスクエアスロットとリンガルストレートワイヤ―のメカニズムを融合させたシステムとして開発されたそうです。
「アリアス」は、矯正歯科医が期待する簡便性、効率性、快適性のすべてを兼ね備えています。
この1年治療に取り組んで来てわかったことと患者さんにお伝えしたいことを述べさせて頂きます。
世界的な裏側矯正の第一人者である竹本京人先生が開発された世界初 世界最新の裏側矯正システム「 アリアス」を導入してちょうど1年が経過しました。
①ものすごく簡便です!
・緻密に設計されたリンガルストレートワイヤー専用のブラケットなのでいわゆるセットアップ(歯型を前もって採って模型をつくり模型上で正しい歯並びにシュミレーションすること)を正確に行うことで針金を曲げなくて良くなりほぼ既製のワイヤーの交換を行うだけで治療が進みます。
・ブラケットに留め金が内蔵されているためまた、まるでカーテンレールのように滑りのよい設計されたブラケットのため、ゴムや針金で括り付ける必要がないので留め金を開閉めするだけでワイヤーの交換がとても早く治療時間の大幅な短縮につながります。
・セットアップは技工士さんが手作業で並べることもできますし、コンピュータグラフィック上でバーチャルに配列もできます。
②治療がとても治療が効率的です。とにかく早い!!
竹本京人先生が推奨するスクエアスロット(ブラケットの穴の断面が正方形)で歯牙移動が緻密かつ正確に行えます。その事で、歯の移動も緻密かつ正確なため最終段階での微妙な調整をする必要なく仕上がりが早く治療期間の短縮につながります。
留め金内蔵でカーテンレールのように滑り良いブラケットと最適な力のワイヤーはスロット内をスルスルと滑らかに滑り、摩擦が少なく歯牙の移動をスムーズにします。それにより治療期間を短縮する事が可能となります。
③痛みや違和感が少なくとても快適
• 弱い力で歯牙を移動させることで痛みが少なく歯茎に優しい治療を可能にします。
• ブラケットが歯茎に極めて近いところについているのとラウンドシェイプと言われるワイヤーに沿わせた丸みがあるためお口の中の快適性を向上し、発音障害もほとんどありません。これまでの裏側矯正の欠点であった舌が痛いことですが、舌が痛くなりにくいです。
• ゴムや針金で縛らないので歯磨きしやすく清潔な状態が保てます。
ワイヤーをはめ込む溝の形が精密かつ留め金の開け閉めが簡単です。「スピンテック機構」と呼ばれるスライドドアのような構造で留め金を開け閉めしやすいため、ワイヤー交換時の患者さんのストレスや歯牙への負担が少なく、痛みが少ないです。そのうえ、一回の治療時間がかなり短縮されるのでさらに快適です。