大阪市阿倍野区西田辺にある歯科 審美治療・矯正治療なら いえさき歯科へ

いえさき先生のコラム

セラミッククラウンラミネートべニア審美歯科

セラミックを被せたり張り付けるだけで黒や茶のむし歯も綺麗に変身

さらに審美性を求めるならオールセラミッククラウンが適しています。

むし歯が大きくなると見た目も目立つようになります。大きく取り除かねばならない場合には、ラミネートべニアを貼り付けるだけでは済まないことも有ります。このような場合、治療した歯の上にセラミックのクラウン(冠)を被せれば、綺麗な歯になります。

また、この方法は金属を使った古い差し歯を取り換えるときにもよく用いられます。

素材には金属を使わないオールセラミッククラウンならば、形や大きさがラミネートべニアよりも自由です。

 

金属を使わないセラミッククラウン

クラウンに使用されるセラミックは、体に害がなく馴染みやすいこと(生体親和性)、適合性や形態で精度の高い製品ができること、取り扱いに優れていることは当然として、いかに天然の歯のように美しく自然に作れ、壊れにくく丈夫にできるかという使命を持って進化しています・

歯科で、セラミックが使われ始めたのは、19世紀の終わりごろからでした。

しかし、当時のセラミック(オールセラミッククラウン)は強度が非常に弱く、すぐに割れてしまうため、あまり広まることはありませんでした。

1950年代になると、メタル(金属)をフレームに使用してその上にセラミックを焼きつけたメタルボンドが開発され、格段に強度がよくなったため、20世紀まではセラミック治療の主役となっていました。

現在では、前歯にはメタルを使用しないオールセラミッククラウンが主流となってきていますが、それほど審美性を重視しない奥歯では、メタルボンドはまだまだ大活躍をしていますし、前歯でも症例によっては十分綺麗に仕上がります。

そんなメタルボンドにも欠点があります。

メタルボンドには、フレームにメタルを使用しているために、光が透過しません。そのために天然の歯と比較して、マットな色彩になり透明感が出しにくいため不自然になりやすいのです。

歯の先の部分にはメタルがありませんので、その部分は透明感を出して自然に作れますが、全体的に不透明になりやすくなります。透明感を出すためには、メタルの上に焼きつけるセラミックをなるべく厚くすることが必要です。

セラミックを厚くするためには、歯をたくさん削る必要がありますが、クラウンのマージン(辺縁)付近では薄くなりやすいですし、神経が生きている歯では、あまり削ると神経が露出してしまいますので、注意が必要です。そのため、特に神経が生きている歯の場合は審美性は、オールセラミッククラウンが断然有利となります。

また、メタルボンドは、その作成方法にもよりますが、歯肉がタ萎縮してクラウンの境目が露出してきた際に、黒いライン(ブラックマージン)が出てきてしまいます。歯肉の色も、光を通さないので暗くなる傾向になります。

さらに、メタルボンドは、金属が口腔内に露出しますので、金属アレルギーの問題を抱えています。その点オールセラミッククラウンは、生体親和性が良くアレルギーの心配もないので安心です。

 

審美性と強度に優れた最新オールセラミッククラウンージルコニアクラウン

メタルボンドに比べて多くの長所を持つオールセラミッククラウンですが、21世紀に入りさらに大きく進化しています。

その一つに、これまでセラミックの欠点であった強度があります。

以前のオールセラミッククラウンは、白くて綺麗ではあるのですが、メタルボンドに比べると強度が弱くて割れやすいために、奥歯やブリッジに使用することはできませんでした。ところが、現在では「白いメタル(金属)」とまで言われるくらいに強いセラミック(ジルコニア)が歯科用に実用化されています。

ジルコニアは非常に硬くて強いため、セラミック包丁として使われていたり、人工ダイヤとして装飾品に使われたりしています。また、生体親和性がとても良いので人工関節にも使われています。

一般的なジルコニアクラウンは、これまでメタルで作っていたクラウン(冠)の内側のフレーム部分をのちほど説明するCAD/CAMを使用してジルコニアで作り、外側は従来の陶材で作ります。フレームが強くなることで、力がかかったときに変形しにくくなり、外側の陶材部分も割れにくくなるのです。

さまざまな材質にどのくらいの力がかかると変形するかを調べる曲げ強度という検査で、ジルコニアを計測すると1,000MPh(メガパスカル)以上もあり、以前のセラミックに比べると、役10倍の強さとなっています。

このように高い強度を誇るジルコニアは、これまでのオールセラミッククラウンでは敬遠されてきた力のかかる奥歯や長いブリッジにも耐えられるので、前歯から奥歯までどの部位においても使用可能です。そのうえ、フレームにメタルを使用するため光が透過しないメタルボンドに比べて透明感のある美しい歯にすることができるのです。

その他、アルミナというセラミック材料も、オールセラミッククラウンに使われていますが、ジルコニアに比べると、曲げ強度で約半分の500MPhくらいと劣るため、使用頻度は明らかに減って来ています。

 

全てをジルコニアで作るジルコニアオールセラミッククラウン

さらに近年、ジルコニア単体でクラウン(冠)を作るシステムができました。形態はCAD/CAM(削り出し)で作り、微調整や色着けを歯科技工士が行います。

利点はとにかく丈夫なこと。どんなに硬いものを噛んでも、まず割れるようなことはないと思います。

しかし、逆に考えると噛んだ時の力の負担が、対応する自然の歯や歯肉、歯槽骨、顎などにかかってきますので、噛み合わせを十分に調整してから装着する必要があります。ちょっとした噛み合わせの不調和で、歯の根が割れたり歯周病になったり、顎の周りの筋肉や顎関節の炎症が起こる可能性があるからです。

従来のセラミックと比較すると、透明感があまりないので前歯には向いていませんが、目立ちにくく力がかかりやすい奥歯には適しています。

いえさき歯科では、審美歯科に関して随時「無料カウンセリング」を実施しておりますので、いつでも気軽にご相談ください。

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