いえさき先生のコラム
診療のデジタル化を日々進めています。
昨年(2023年)9月にデジタルラミネートべニアを始めまると宣言しましたが、思いのほか進展に時間がかかっています。
これまで、ラミネートべニア施術の際、適合性の良いセラミック作成のため、シリコンゴムの型採り材で、精密な歯型を採るようにしてきました。技工士さんの協力もあって、いつもピッタリ合ったラミネートベニアを提供することができました。近年の歯科医療のデジタル化による技術革新により、光学印象と言われる、口腔内スキャナーを用いて口腔内をカメラで撮影するように、スキャンを行う方法が、主流になりつつあります。
いえさき歯科でも、これまでのシリコンゴムによる歯型採りから口腔内スキャナーによるスキャンに切り替えて行くことにしました。従来の象りして石こう模型を作り、技工士が手作業で作る修復物とスキャンしてコンピューター上で設計し3Dプリンターやミリングマシンといった機械が自動的に作り出す修復物とではどういった違いがあるのかと申しますと、精密さが違うということです。それとスキャンで作り出された模型に変形がないというところです。歯型も口の中で採った瞬間は変形は、ありませんが、口から型を外す時にまず少しかもしれませんが変形があり、歯型をそのままでおいておくと気温や湿度の影響で、分単位で少しずつ、膨張収縮による変形が、起こります。そのあと型に石こうを流し込んで固めるのですが、その際の石こうに対する水分量や流し込む時の振動などでも気をつけないと何らかの変形が起こります。その後、歯科医院から技工所に運ぶ際にも室内外の気温差や湿度差そして移動時の振動などでも変形は起こります。模型が技工士の手に渡った後も、これは技工士のテクニックの差でもありますが、大きく変形する可能性があります。このように、出来上がるまでに、変形のタイミングが何度もある従来の方法に比べ、口腔内スキャンの場合は、ほぼ変形するタイミングがありません。従って、適合性の良いピッタリ合った修復物が、出来上がります。
口腔内スキャナーによる光学印象にデメリットはないとは言えませんが、デメリットよりもメリットがはるかに多く、いえさき歯科もそちらにシフトしていくことを考えております。
まず、デジタルラミネートべニアを開始するにあたり、モニター患者を募集します。モニター患者さんになられた方には、
デジタルラミネートべニア1本14万円のところ
75%引きの35,000円(税別)でご提供します。
モニターの条件として、連続6本以上の同時施術し、撮影した歯や顔の写真など採らせていただいたすべてのデータの学会発表やいえさき歯科ホームぺージへの掲載を了承していただける方が対象です。
アナログなシリコンゴムによる象りからデジタルスキャナーに切り替えることで得られるメリットとしては、デジタルデンタルモックアップが、あります。
デジタルデンタルモックアップを行うことで治療終了後の前歯を正確にシュミレーションすることが出来ます。
これまで行っていた手作りのモックアップでは、ある程度の予想としてのシュミレーションに留まっていました。
ラミネートべニアが、完成したものを、仮付けして患者さんに見てもらうまで、患者さんの望まれているように出来上がっているかどうか確認できませんでした。
デジタルであれば、完成形にほぼ近いモックアップが出来ますので、モックアップの色や形が患者さんの望まれるものであれば、それをほぼそのまま完成形に移行させることが出来るのです。
あらかじめ、完成物と同じ手法でモックアップを製作することになるので、術前に手間と経費がかかることですが、こういった作業を手作りで進めて行くとおそらく倍以上の費用がかります。
1本精密なモックアップを作るのに1万円くらいはかかるのではないでしょうか。その点デジタルであれば、精密なモックアップを作製する費用も半額以下に下げられる上、モックアップを作製したデータがほぼそのま完成形に移行できるのでトータルなコストは結果的に抑えることが出来ます。
またモックアップと同じデータを利用して直接歯に装着できる仮歯をつくれば、実際にお口の中に装着して顔貌までもシュミレーションする事ができます。
厚さは0.5mm以下です。実際にお口の中に装着するならば表側から貼り付ける形にすることで、完成形態がシュミレーションできます。
そのまま仮歯として使うこともできますので装着した状態でのシュミレーションできます。
目的によってかぶせる形など様々な」形態を選択することができます。
精密削り出しの技術により極めて薄く製作する事が可能になりました。
モニターになってみたいと思われる方は、ぜひこの機会にお問合せ下さい。
この記事のお問合せ先:阿倍野区西田辺のいえさき歯科
電話:0666244500
HP:iesaki@nike.eonet.ne.jp